LINE広告の入札方法や価格の最適化はどうやってやる？予算の最適化についても！

皆さんはLINE広告を最適化していますか？

LINE広告を運用していくには、広告グループごとに金額やターゲティングを設定したりなど、人の手で行うと手間がかかってしまいます。

 

LINE広告での入札には、一定のデータを蓄積することで、それをもとに全て最適化してくれるという機能があります。

このようにデータをもとにして最適化してくれる機能のことを「自動入札」といいます。

 

自動入札では、機械学習によってあらかじめ設定しておいたイベント単価や予算内で入札額が自動調整されます。

最適化ができていない場合、予算を有効的に使えていなかったり機会損失を生んでしまっている可能性があります。

 

そこで今回は、LINE広告の入札方法や最適化についてご紹介します。

LINE広告のアカウント構造は？

まずは、LINE広告のアカウント構造について見ていきましょう。

LINE広告というのは、

の要素で構成されています。

グループについては1ユーザーあたり100個まで、広告アカウントは1グループあたり1,000個まで紐づけすることが出来ます。

グループ	複数の広告アカウントをまとめて管理することが出来ます。
広告アカウント	広告を配信したい商材ごとに広告アカウントを作成します。
キャンペーン	目的や広告掲載期間、キャンペーン上限予算を設定します。
広告グループ	ターゲットや配信先、入札方法、日予算を設定します。 複数のターゲティングがある場合には、ターゲティングごとに作成します。
広告	広告フォーマットを選択し、画像やタイトル、説明文、遷移先のURL設定などクリエイティブを作成します。
メディア	実際に広告を配信する画像や動画、アプリのことです。

LINE広告のキャンペーン目的の種類は？

LINE広告を構成している「キャンペーン」では、キャンペーンの目的を設定する必要があります。

キャンペーンの設定によって、入札方法や課金方式が変わります。

 

キャンペーンの目的は、次の種類があります。

内容については次を参考にしてみて下さい。

目的	内容
ウェブサイトへのアクセス	ウェブサイトやLPへのアクセスの増加を目指します。
ウェブサイトコンバージョン	ウェブサイト内で、商品購入や資料請求、会員登録などのコンバージョン数を最大化させることを目指します。
アプリのインストール	アプリのインストールの増加を目指します。
アプリのエンゲージメント	アプリをインストールしているユーザーへ向けて、アプリの起動回数を増やすことを促します。
動画の再生	動画の再生数を最大化させることを目指します。
友だち追加	LINE公式アカウントの友だち数を増やすことを目指します。LINE公式アカウントが認証済みの場合のみ選択可能です。

LINE広告の予算設定は？

LINE広告の予算設定はどこで行えばいいのでしょうか。

LINE広告は、広告配信をする際にどの程度の金額を支払うのかを設定することが出来ます。

 

LINE広告では、

で設定することが出来ます。

キャンペーン予算	キャンペーン全体の上限予算を設定します。 1か月ごとの「月単位」か、設定した掲載期間全体「全期間」での設定が可能です。
日予算	1日ごとの目安の予算を1円以上1円単位で設定します。 日予算が200％を超えた場合には、200％までの金額は課金対象、200％を上回った分は課金対象外となります。

キャンペーンの上限予算を設定しておくことで、日予算が超過してしまってもキャンペーン全体の予算を超過してしまうことはありません。

LINE広告の費用の決め方は？

LINE広告ではどのようにして費用を決めたらいいのでしょうか。

LINE広告は、最低予算設定額が無いので少額でも広告配信をすることが出来ます。

 

しかし、どの広告が表示されるのかどうかというのはオークションによって決定します。

 

ユーザーが広告枠に訪れたタイミングで広告の表示を要請する「アドリクエスト」が発生し、広告グループ内で一番1,000インプレッションあたりの金額の高い広告が選ばれてオークションに進みます。

 

各広告アカウントから選ばれた広告同士でオークションが行われ、オークションに参加した広告の中で最も1,000インプレッションあたりの金額の高い広告が提出され、1インプレッションとしてカウントされる仕組みになっています。

 

このオークションの際に入札方法や入札単価、課金方法によって広告の費用が決定されます。

LINE広告の入札方法は？

まずは、LINE広告の入札方法をご紹介します。

LINE広告の入札については、

の2つが存在します。

自動入札

まずは自動入札です。

自動入札については広告グループ単位で行われるようになっており、40件以上のイベントを保持している必要があります。

 

また、学習については配信期間よりもイベントの数に起因しており、イベント数が少ない場合はLINE広告の効率的な運用ができません。

 

学習期間中はなるべくイベント数を増やすために注力することをおススメします。

手動入札

次は手動入札です。

手動入札は今でこそそこまで利用されなくなってしまいましたが

の単位で入札設定が可能です。

オークションに関しては入札単価をもとに入札が実行されるようになっています。

CPC	Cost Per Clickでクリック課金タイプのことを言います。 ユーザーが広告をクリックし、ランディングページなどに遷移するなどの場合に課金されます。 広告が表示されただけでは課金がされないので、クリックをするような関心の高いユーザーに対してアプローチ出来た場合に料金が発生するようになっています。 ※LINE広告では動画配信は出来ません。
CPM	Cost Per Milleでインプレッション課金タイプのことを言います。 ユーザーの画面上に広告枠が100表示された場合に課金されます。 1,000回表示されるごとに料金が発生します。 ※動画のみで静止画は配信することが出来ません。
CPF	Cost Per Friendsで友だち追加広告の課金方式の事を言います。 LINE公式アカウントが認証済みの場合のみ、キャンペーンの目的で「友だち追加」を選択することが出来ます。 ユーザーがLINE公式アカウントの友だち追加やブロック解除を行った際に課金されます。

LINE広告の最適化は？

では、LINE広告の最適化についてご紹介します。

キャンペーン毎に入札方法や最適化の課金タイプなどが異なりますが、LINE広告が公式で公表しているデータがこちらです。

この表をご覧いただき、LINE広告の最適化に役立ててください。

LINE広告のキャンペーン予算の最適化方法は？

では実際に、LINE広告のキャンペーン予算の最適化方法についてご紹介します。

キャンペーン予算の最適化というのは、キャンペーン単位で設定した1日の予算が、パフォーマンスにあわせて配下の広告グループで最適化されるという機能のことです。

 

広告グループごとに手動で予算設定をしなくてもいいので、最適な予算配分で広告運用をすることが出来ます。

 

この最適化の条件としては、

この条件を満たしている場合は、次の手順で設定することが出来ます。

これで完了です。

LINE広告で希望している最適化が選べないときは？

LINE広告の「最適化と入札」の設定において、希望している自動入札（最適化）が選べない場合には、次の事を確認してみましょう。

自動入札に対応しているか

LINE広告の自動入札では、キャンペーンによって自動入札が利用できるかどうか異なります。

希望している自動入札に対応しているのかどうか確認してみましょう。

コンバージョンやインストールが発生していないか

最適化が選べない場合、コンバージョンやインストールが発生していない可能性があります。

次の条件を満たしている必要のある自動入札がありますので確認してみましょう。

コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定 ＞ コンバージョン	コンバージョンコードのステータスが「利用可能」になっている必要があります。
コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定 ＞ カスタムコンバージョン	最適化の対象として選択できるカスタムコンバージョンには、次の条件があります。 過去に最低1回は計測されているカスタムコンバージョンであること（カスタムコンバージョン一覧の画面で「最終受信」に日時が表示されていれば、過去に最低1回は計測されています） 有効期間が30日以下であること
インストール数の最大化を目的に自動で設定	自動入札を行いたい広告アカウントにおいて、広告経由で対象アプリのインストールが180日以内に1件以上発生している必要があります。 インストールが発生しているにも関わらず「インストール数の最大化を目的に自動で設定」が選択できない場合は、そのインストールにIDFA/AAIDの情報が含まれていなかった可能性があります。 発生したインストールにIDFA/AAIDの情報が含まれていたかどうかを、連携しているSDKへ確認しましょう。

LINE広告のキャンペーン予算の最適化についての注意点は？

では、LINE広告のキャンペーン予算の最適化についての注意点をご紹介します。

広告グループの上限は100

最適化対象の広告グループの上限数は100になってます。

100以上は新しい広告グループを作成する必要があります。

手動入札が広告グループにある場合、配信が停止される

日予算最適化を設定しているキャンペーンの配下にある広告グループに手動入札がある場合は注意が必要です。

キャンペーンで設定された入札戦略に沿って手動入札の設定が変更になるので、自動的に手動入札の広告グループは配信が停止されるようになっています。

キャンペーンの入札戦略は一致している必要がある

キャンペーンの入札戦略が「単価上限なしの1日で予算を消化して最大化」するようにしていた場合、

は広告グループ内で一致している必要があります。

SKAdNetwork計測を導入している場合は、学習に加味されない

LINE広告においてSKAdNetwork計測が適用されている場合、学習の最適化対象は外部のSDK経由のみとなっています。

つまり、SKAdNetwork経由の実績はLINE広告の学習には加味されないようになっています。

予算最適化のONとOFFを切り替えた場合、請求調整がされる

1日の間にキャンペーン予算最適化のONとOFFを切り替えた場合、キャンペーンと広告グループで設定している請求が調整されます。

具体的には、日予算の合計のうち金額の高い方に基準が合わさるようになります。

LINE広告の日予算の設定は？

LINE広告での日予算というのは、1日の予算の事を言います。

日予算は、広告グループごとに設定することが可能で、1日のだいたいの目安になる配信金額を設定することが出来ます。

設定

まずは設定内容についてです。

設定された日予算は、24時間以内に効率的に広告が配信出来るようにシステムで表示と非表示を調整することが出来ます。

 

日予算は1円単位で設定することが可能です。

キャンペーン目的	入札方法	設定単価	日予算の下限額
全て	手動	CPC/友だち追加単価	入札単価
		CPM	1円
	自動	CPC	入札単価
ウェブサイトへのアクセス	自動	CPC	入札単価
ウェブサイトコンバージョン	自動	CPC	入札単価
		CPA	１円
アプリインストール	自動	CPC	入札単価
		CPI	1円
アプリのエンゲージメント	自動	CPA	1円
動画再生	自動	CPV	1円
友だち追加	自動	友だち追加単価	入札単価

請求

次は請求についてです。

日予算は、超過してしまうこともあり、超過分は課金対象となります。

 

配信された金額がその日に設定されている最大の「1日の予算」の200を超えた場合には、200％を上回った金額については課金対象外になります。

LINE広告を運用するうえでの注意点は？

ではここで、LINE広告を運用するうえでの注意点についてご紹介します。

オークション形式を活用する

LINE広告はオークション形式を導入しており、広告枠に対する出稿費用が決まっていません。

運用型広告はオークション形式が多いのですが、LINE広告ではオークション形式を有効活用できた企業が勝利を勝ち取ります。

 

予算が足りないからといって、安く入札しすぎてしまうと目当てのユーザーへLINE広告が届かないなんてこともあります。

 

本来ターゲットではないユーザーに広告が表示されてしまう可能性もあり、広告の無駄打ちになってしまいます。

 

LINE広告は、ユーザーが登録した

などといった「みなし属性」をもとにして広告が配信されます。

 

ウェブ上で色々なページを訪問して購入意欲が高いとみなされたユーザーへの広告配信は競争率がとても高くなります。

ですから、低い入札金額では広告掲載がされなくなってしまうんです。

 

逆に、購入意欲の低いユーザーは競争率が低く、入札金額が低くても広告が配信されることがあります。

手動入札は使わない

念のため、LINE広告には手動入札が搭載されていますが、今のご時世手動入札を活用しているユーザーは少ない傾向にあります。

 

最低価格に関しては自動入札のほうが高いことがほとんどですが、作業の手間やデータから最適化してくれる自動入札を使わない理由はありません。

 

自動入札の場合には、競争相手がいない場合には自動的に低い金額で入札されるようになっています。

入札の上限を決めておくと、LINEのAIが出来るだけ安く入札出来るように自動調整してくれるのです。

 

自動入札の場合には、広告が表示されるたびに入札額の調整が行われますので、手間もかからず、自動入札を活用しない手はないと言えるでしょう。

CV最適化とクリック最適化は使い分ける

LINE広告では、

の2つが用意されています。

それぞれ

という特徴があります。

 

広告をクリックするユーザーと、実際に商品やサービスを購入し、コンバージョンするユーザーというのは異なります。

 

コンバージョンを目的としているのにクリック課金を選んでいると、クリック最適化はできてもコンバージョン最適化にはならないのです。

 

クリック課金を選択していると、購入するきはないけど、広告はクリックするというユーザーに対して広告が配信されるように機械学習が行われてしまうことになり、コンバージョンに繋がらず費用対効果が悪くなってしまうことも。

 

安易な気持ちでCV最適化とクリック最適化を混同してしまうと、LINE広告の運用に支障をきたしてしまうことがあるので注意しましょう。

マイクロコンバージョンを活用する

LINE広告の自動入札に必要なイベント数は、最低40件とされています。

ただ、予算を少なくしすぎると40件までなかなか到達できず思うようにLINE広告を運用することができません。

 

そのため、マイクロコンバージョンを活用して最適化を進めていく方法がおすすめです。

コンバージョンには繋がらないものの、前向きに検討しているユーザーに広告を出せるように最適化するほうが、クリック最適化するより効果が見込めるという事です。

CV除外機能をフル活用する

LINE広告にはCV除外機能が搭載されています。

CV除外機能とは、何度も同じユーザーに同じ広告が出稿されるのを防ぐための機能です。

 

CV除外機能は、

などを指定して、CVが済んでいるかどうかを設定しましょう。

これでCV除外機能が作動して、LINE広告の無駄打ちが無くなります。

クリエイティブは視認性重視にする

LINE広告において、出稿する配信面によってはクリエイティブが弱いとLINE広告自体が埋もれてしまうことがあります。

 

LINE NEWSなどは情報が過多でLINE広告に目をやってくれるユーザーが少ない傾向にあります。

 

そのため、なるべくクリエイティブは視認性を重視したものにしましょう。

クリエイティブを制作する際には、他の広告で使った画像を使うのではなく、LINE広告に合ったクリエイティブを制作するようにしましょう。

タイトルに力を入れる

LINE広告では次の4項目がどの配信面でも必ず表示されます。

※ディスクリプションについては表示されないフォーマットや配信面があります。

タイトルは、ユーザーの興味関心をひくためにとても重要です。

 

ですから、タイトルにしっかりと力を入れるようにしましょう。

タイトルのつけかたのポイントは次の通りです。

広告がクリックされやすいタイトルにするようにしましょう。

プロフィール設定を登録する

LINE広告を活用するためには、LINE公式アカウントを開設する必要があります。

適当なアカウント名を設定してしまうと、ユーザーから「怪しい会社」という認識を持たれてしまう可能性もあります。

 

LINE公式アカウントのプロフィールの企業名などの情報はしっかり登録するようにしましょう。

クリエイティブは複数用意する

クリエイティブは、ひとつの広告グループに対して2～3個用意するようにしましょう。

クリエイティブが1つしかないと、クリック率がいいのか悪いのか判断することが出来ません。

 

2～3個用意しておいて、どのクリエイティブの反応がよかったのかどうか検証するようにしましょう。

動画と静止画は別の広告グループで

動画と静止画を1つの広告グループに混在させてしまうと、次のような問題が発生することがあります。

広告グループで「クリック課金」を選択している場合動画広告は配信出来ません。

 

ターゲットの属性は同じでも、広告グループを別に作成して静止画と動画のクリエイティブを紐づけることによって、こういった問題を回避することが出来ます。

余裕を持った入札単価

LINE広告では、低い予算から始めることが出来ます。

しかし、入札単価が低いとオークションに勝つことが出来ません。

 

オークションに勝てないと、広告配信自体をすることが出来なくなってしまいます。

また、最適化に必要な学習データというのは目安が40件です。

 

予算が低すぎるとなかなか最適化に必要なデータの蓄積が出来ず、最適化の機械学習が行えなくなってしまいます。

 

入札単価は高めに設定して、獲得機会を増やしていくようにしましょう。

 

そのためには、広告を配信した後にも広告の配信ボリュームやイベントの獲得効率をしっかりと把握して、調整しながら配信していくようにしましょう。

LINE広告の入札方法や価格の最適化はどうやってやる？予算の最適化についても！まとめ

今回は、LINE広告の入札方法や最適化についてご紹介しました。

LINE広告の入札においては自動入札1択で、最適化については様々な方法がありました。

 

広告配信をしていくにあたり、どのぐらいの予算でどのように入札していけばいいのかというのはなかなか難しいところでもあります。

 

しかし、自動入札を利用すれば、LINEのAIが程よく調整して入札を行ってくれるので人の手間がかからないようになっています。

 

LINE広告の最適化は100%正解！というものはないので、自分の商材に合った最適化の方法を見つけ出しましょう！