メールを利用したマーケティングの施策は、古くから存在する手法ではあり、今でも多くの企業が活用していますが、最近は「ステップメール」に注目が集まっています。
ステップメールとは、特定のアクションをしたユーザーに対して、あらかじめ設定されたスケジュールに沿って、ユーザーがちょうど良いとされるタイミングを見計らって自動的に配信されます。
しかし、ステップメールを導入するとどのようなメリットやデメリットがあるのか、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、【ステップメールのメリットとデメリットとは？効率よく配信する方法とは？】ということについて、ご紹介していきます。
これからステップメールの利用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ステップメールのメリット
ステップメールの利用する際に、メリットとデメリットがあります。
どんなメリットやデメリットが考えられるのか、効率よく活用をするためにも、事前に把握しておきましょう。
ステップメールのメリットとしては、下記のような内容になります。
- 見込み客の育成
- 配信の自動化による業務の効率化
- 売り上げ向上に繋げられる
- 顧客満足度の向上を期待することができる
- ブランドイメージのアップ
- より多くの情報を伝えることができる
それぞれ、見ていきましょう。
見込み客の育成
ステップメールの配信は、見込み客の育成においても効果的です。
商品に対して知識がない状態では、購入や利用に至ることがなく、商品やサービスを知ってから購入するまでには、時間がかかることが多いです。
ユーザーのアクションを促すためには、定期的なアプローチをしたり、フォローやユーザーとの接点を確保することが求められます。
そこで、ステップメールを導入すればユーザーとの接触が増え、購入を促せるような情報の提供も可能です。
見込み客の育成には、コミュニケーションをとって関係を構築したり、必要としている情報の提供をする必要があります。
日々、ステップメールを配信して、商品やサービスに関する有益な情報を配信することによって、見込み客は商品やサービスを使用する際のメリットを理解することができ、その結果、購買意欲が高まって、商品やサービスの購入につながる可能性が高くなります。
以前だったら人力で行っていた購買意欲促進の連絡の役割を、あらかじめシナリオを設定した上でメールを送信していくことによって、成約をする前のユーザーと接触の機会を得ることができます。
配信の自動化による業務の効率化
ステップメールを導入することで、メール配信やマーケティング活動の大部分を自動化することが出来るので、結果として業務の効率化を図ることができます。
手動で配信する方法もありますが、メールを配信するたびにメールの内容を考えたり、メールを送るタイミングの確認、メールアドレスや宛名の入力、送信履歴の把握など、これらの作業に時間と労力を費やすことになります。
ステップメールは、一度設定をしてしまえば、条件にマッチしたユーザーに自動的にメールが配信されるので、ずっと楽に業務の効率化を図ることが可能です。
ステップメールを配信する際は、最初にあらかじめ設定をしたら、あとはユーザーがアクションを起こしたタイミングに合わせて、自動でメールは配信されるので、メール配信のためにかけていた時間を、他の業務に充てることが可能です。
また、事前にメールを設定することで、文字の入力ミスなども防ぐことが出来るので、業務負荷を軽減するだけでなく、機会損失も防ぐことができます。
売り上げ向上に繋げられる
売り上げをアップさせるには、「見込み顧客を増やすこと」と「見込み顧客を成約に促す」との両方が必要になります。
ステップメールは、ユーザーが知りたいタイミングで、情報を配信することが出来るので、タイミング的に、買い替えのタイミングで新商品の紹介をしたり、購入後のニーズが高まっているタイミングで関連サービスの紹介をしたりして、次につなげることができます。
ステップメールの最終配信のタイミングで商品やサービスの宣伝をしておくと、半自動で売り上げが発生する仕組みが構築されます。
仕組みを構築するには時間がかかりますが、一度構築しておくと安定して売り上げを伸ばすことができるのでおすすめです。
ステップメールは、より顧客の立場に寄り添った内容になるので、商品やサービスの効果的な利用方法を分かりやすく解説したり、顧客が疑問に思いそうな内容をあらかじめ説明した内容にしましょう。
顧客満足度の向上を期待することができる
顧客満足度というのは、継続的で安定した売上や、企業イメージの向上において重要になりますが、ステップメールを導入することで、顧客満足度の向上を期待することができます。
顧客満足度とは、商品やサービスに対して顧客がどの程度満足しているか、の度合いを示す言葉で、「想像よりも良かった」という感想を持った場合、顧客は満足感を得て、「想像したほど良くなかった」という感想を持った場合は顧客満足度が低くなります。
顧客満足度を高めるためには、商品やサービスだけでなく、企業側のコミュニケーションや使い方の丁寧な説明、購入後に送られるお礼、心遣い、アフターフォローなどによっても大きく変わってきます。
顧客満足度が高ければ、リピーターになってくれる可能性もあり、日常に浸透しているSNSなどで情報を拡散して、さらなる売上につながる可能性もあります。
しかし、いくら顧客満足度の向上が期待できるとはいえ、ユーザーのアクションに合わせて手動でメールを配信するのは、時間の労力もかかり手間な作業になります。
そこで、ステップメールを導入すれば、多くの部分を自動化することができるので、顧客満足度を効率的にアップさせることができます。
ブランドイメージのアップ
ステップメールを活用することによって、ブランドイメージのアップにもつながります。
ユーザーの心理に沿ってメールを作成し情報発信をすることで、基本的にユーザーが興味を持つであろう情報を伝え続けることになります。
そして、自社のブランドイメージとユーザーからの信頼度を高めることができ、購買意欲を引き出すことができます。
また、ステップメールは、メールの内容がユーザーの心理をついて、段階を踏んで配信されるので、ユーザーも段階的に配信元企業との距離感を近付けることができます。
その結果、親近感を抱いてもらい、自社ブランドの認知度向上を期待することができます。
より多くの情報を伝えることができる
ステップメールを導入することで、見込み客により多くの情報を伝えることができます。
商品やサービスを購入する際に、どうしても伝えきれない部分があり、ユーザー側からしたら情報が少ないという理由で、結局購入や利用に至らないというケースもあります。
ステップメールを利用することで、ユーザーにとって役に立つ情報を定期的に配信することが出来るので、伝えられる情報量が一気に増えます。
見込み客を購入に至るよう促すには、ユーザーが利用した際のメリットを分かりやすく伝える必要があります。
せっかく興味・関心を抱いている状態でも、情報不足という理由で離脱されてしまっては残念なので、見込み客を引き止めるためにも、多くの情報を伝えることが重要になります。
ステップメールのデメリット
ステップメールの利用する際のデメリットとしては、下記のようになります。
- メール作成に時間がかかる
- ニーズに適したメール作成が難しい
- 定期的に見直しが必要
それぞれ、見ていきましょう。
メール作成に時間がかかる
ステップメールを配信するためには、シナリオ作りと、効果的な内容のメールを作成するなど、初回の配信から最終配信するまでのメールを、予め作成しておく必要があります。
ステップメールは設定をした後は比較的楽ですが、施策を開始するまでに複数のメールコンテンツを作成する場合が多いので、準備に時間がかかってしまいます。
ステップメールを初めて作成するには、それらのシナリオやメールの文章などを、入念に練り上げ、「シナリオに不自然な箇所が無いか」、「複数のメールをどの順番で送るか」、「配信のタイミングに合っているか」など、考えて設計しなければなりません。
効率的なシナリオと効果のあるメール作成には、かなり時間がかかることを覚悟する必要がありますが、一度設計してしまえば、あとは自動でメールが配信されるので、手動で行う業務を減らすことができます。
ニーズに適したメール作成が難しい
シナリオやメールの文章に時間をかけて作成したものの、それが必ずしもユーザーの目に留まり、注意を引きつけることができるとは限りません。
ユーザーが何を求めているのかを把握することができていなければ、どれだけ時間をかけても作成をしたとしても、全て無意味になってしまいます。
なので、ユーザーの求めている情報を求めているタイミングで配信することが出来るようにい、ニーズに合致することができるプランニングの実現が、ステップメールの難易度の高さとなります。
定期的に見直しが必要
ステップメールは、時間が経過すると配信をする情報が古くなってしまいます。
ステップメールはユーザーがアクションを起こすまで配信されないので、メールを受け取るタイミングによっては情報が古くなっている可能性も出てきます。
なので、一度メールを作成したからといって、そのまま放置してしまうと、ユーザーのニーズとズレたままの情報を発信し続けてしまう可能性があります。
メールを設定して配信を開始したらそこで終わりではなく、ユーザーが求めている情報を提供することができているのか、定期的に見直し更新していくことが重要になります。
ステップメールは、あらかじめ用意しておいたメールが配信されるので、即時性のある情報や単発の情報を配信したいという場面には不向きな場合があります。
古い情報というのは、ユーザーは必要としていないので、定期的にメールの内容を更新する必要があります。
また、法の改正があったり、最新のトレンドなどの「環境の変化」にも対応することが出来るように、その時の変化に合わせて設定をしていくことをおすすめします。
ステップメールのメリットとデメリットとは？効率よく配信する方法とは？のまとめ
今回、この記事では、【ステップメールのメリットとデメリットとは？効率よく配信する方法とは？】ということについて、ご紹介してきました。
ステップメールの効果・メリットを押さえた上で正しく活用することが重要です。
お客様に商品やサービスをご購入していただいたタイミングをスタートとして、ベストなタイミングでメールを配信していきましょう。
必要としているタイミングで必要としている情報が来ることで、購入にいたる確率が大きくアップします。
商品やサービスのリピーターになってもらうことはもちろん、丁寧なイメージを持ってもらうことで、顧客の満足度や好感度のアップにもつながります。
商品やサービス、顧客に合わせたメール配信を心がけて、無理なく購入まで促していきましょう。
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