Twitterへ広告を出稿することができるTwitter広告。
Twitter広告では、動画を使用して視覚に訴え、印象に残るストーリーを伝えることが出来ます。
動画を使うことでユーザーをウェブサイトやアプリに誘導したり、ブランドメッセージのエンゲージメントを高めることも可能です。
Twitter広告では、月間数千万人のユーザーが利用するTwitterへ広告を出稿することができるのは素晴らしい仕組みですが、Twitter広告の動画入稿規定があることをご存知でしょうか?
今回は、Twitter広告の動画入稿規定や運用時のコツなどを解説します。
Twitterの動画広告とは?
Twitter広告では動画を使って広告を配信することが出来ます。
動画広告では、画像広告と同じ用に指定したウェブサイトのページに遷移させることが出来るフォーマットです。
動画をクリックすると、動画の下の部分にウェブペースが表示され、動画を視聴しながらうぇぶぺじを閲覧することができるようになっています。
こうすることでよりユーザーの興味関心を惹き付けることが出来るようになります。
そして、画像広告(アプリ)をクリックするとアプリストアに直接遷移するので、インストールやエンゲージメントを促すことが期待出来るのです。
そのため、ユーザーの興味関心を惹き付けるようなクリエイティブの作成が重要です。
画像サイズは1:1と1.91:1の2種類のみであることに注意しましょう。
また、画像のファイルサイズも最大3MBと低いです。
Twitter広告の動画入稿規定一覧
Twitter広告へ入稿することができる動画媒体。
ひとえに動画媒体といっても、Twitter広告へ入稿することができるサイズや要件に条件があります。
また、動画広告にも種類があり入稿規定が違いますのでそれぞれ見ていきましょう。
共通の動画要件や仕様
Twitterの動画広告の仕様は次のようになっています。
ツイート本文 | 280文字以内(日本語の全角文字の場合には140文字以内) 23文字分はリンクに使用されるので、実際に本文に使用出来る文字数は257文字になってしまいます。 また、この場合には日本語の全角文字の場合にはツイート文字は128文字です。 |
ファイル形式 | MP4またはMOV |
ファイルサイズ | 最大1 GB。 パフォーマンスを最適なものにするためには、ファイルは30MBが推奨されています。 |
動画の長さ | 最長2分20秒。 15秒以内の動画が推奨されています。 一部の広告主は最長10分まで延長で出来る場合がありますが、この場合9分55秒以内におさめることは推奨されています。 |
ブランディング | 動画全体を通して表示しておくことが推奨されています。 ロゴなどを使用する場合には左上隅に固定しましょう。 購入の検討を促すためにも目立つ場所に商品を配置するようにしましょう。 |
キャプション | クローズドキャプションやテキストオーバーレイが推奨されています。 |
動画ビットレート | 1080pの動画で6,000k~10,000k(6,000kを推奨)。 720pのビデオで5,000k~8,000k(5,000kを推奨)。 |
フレームレート | 29.97FPSまたは30FPS。 最大60FPSをサポートされているので推奨フレームレート以外でも問題ありません。 |
オーディオコーデック | AAC LC(ローコンプレキシティ) |
推奨動画コーデック | 4:2:0の色空間に対応する、H.264、ベースライン、メイン、またはハイプロファイル。 |
サムネイル画像(縮小版画像) |
|
ループ | 動画の長さが60秒未満の場合にはループ再生されます。 |
独立した動画広告
一般的な動画広告です。
動画サイズ | アスペクト比1:1の場合、1200 x 1200ピクセルを推奨。 アスペクト比16:9の場合、1920 x 1080ピクセルを推奨。 大きい動画を使った方が、ユーザーが動画を拡大したときに精細に表示されます。 |
アスペクト比 | 16:9または1:1。 従来の作成画面は、2:1~1:1のアスペクト比をサポート。 |
ウェブサイトボタンつきの動画広告
動画付きのウェブサイトカードを作成し、本文にウェブサイトカードを付けてツイートします。
動画サイズ | アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。 アスペクト比1:1の場合、800 x 800ピクセルを推奨。 |
ウェブサイトのタイトルの長さ | 70文字。 端末やアプリの設定によってタイトルの一部が表示されないことがあります。 カードタイトルは最大2行。 はみだしてしまった文字は表示されず、省略文字に置き換わります。 50文字以内におさめると、ほぼ全ての端末でタイトルが全て表示されます。 全角の日本語の場合は25文字です。 |
URL | 必ずhttp://またはhttps://からはじめます。 |
アプリボタン付きの動画広告
Twitter広告からウェブサイトへ遷移を促したい場合、アプリカードを作ってツイートに挿入します。
アプリをリンク先にしたカルーセル広告を作成します。
アプリカードは、画像だけでなく動画も利用可能です。
動画サイズ | アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。アスペクト比1:1の場合、800 x 800ピクセルを推奨 |
アスペクト比 | 16:9または1:1 |
アプリのタイトル | 表示されるのは最初の200文字のみ。 アプリストアから取得された情報を含み、カスタマイズできません。 |
コールトゥアクション | インストール、起動、プレイ、購入、予約、接続、注文 |
カンバーセーションボタン付きの動画広告
Twitter広告で特定のハッシュタグでツイートを促したい場合にはカンバーセーションボタン付きの動画広告を利用することが出来ます。
ユーザーがエンゲージメント行動をとる前ととった後の2つのアセットを準備しなければいけません。
動画サイズ | アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。 |
アスペクト比 | 16:9 |
【カンバセーショナルカード (タイムラインの元のツイート)】
ツイート本文 | 最大280文字(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字) |
ハッシュタグ | ハッシュタグ文字を含めて21文字(すべて日本語の全角文字にした場合、ハッシュタグ文字を含めて11文字) |
【入力済みユーザーツイート (ユーザーがCTAをクリックした後)】
ツイート本文 | 256文字以内(すべて日本語の全角文字にした場合は128文字) |
ヘッドライン | 23文字 |
【お礼のツイート (ユーザーが元のツイートをツイートした後)】
お礼のコメント | 23文字 |
お礼のURL(オプション) | 23文字 |
投票付きの動画広告
Twitter広告でキャンペーンを盛り上げるために投票を用いることが出来ます。
投票付きツイートを利用することで、ツイートをプロモーションすることが出来るようになっています。
動画サイズ | アスペクト比16:9の場合、800 x 450ピクセルを推奨。 アスペクト比1:1の場合、800 x 800ピクセルを推奨。 |
アスペクト比 | 16:9または1:1。 ただし、モバイル端末のタイムラインでは、1:1は16:9にトリミングされます。 |
ツイート本文 | 投票は、最大280文字(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字)のツイート本文を含めることができます。 ツイート本文は、動画の上部に表示されます。 |
投票の回答 | 2~4つのカスタマイズ可能な投票の回答。 本文を書き、画像や動画を追加したら、2~4つのカスタマイズ可能な回答を追加して、投票を作成できます。 |
投票本文 | それぞれ25文字(すべて日本語の全角文字にした場合は12文字) 各回答には、最大25文字(すべて日本語の全角文字にした場合は12文字)を含めることができます。 ツイート本文の280文字には含まれません。 |
投票期間 | 最短5分~最長7日の間で設定可能です。 |
※現在、GIF画像には対応していません。
Twitter広告の動画の視聴を促したいときに最適なフォーマット一覧
Twitter広告で動画の視聴を促したい場合に最適なフォーマットは以下の通りです。
- Amplifyプレロール
- Amplifyスポンサーシップ
- Twitterライブ
それぞれどんな内容なのか見ていきましょう。
Amplifyプレロール
Amplifyプレロールは、イラストや人気のクリップなど、人気配信動画の冒頭にスキップ可能な5秒の動画広告を挿入出来る機能です。
ブランドのイメージを損ねないように質の良いコンテンツを使用することが大切です。
ブランドに合った、200以上のブランドセーフな厳選された動画パブリッシャーの動画コンテンツの前に広告が表示されます。
オーディエンスが興味を持っている動画の前に広告を流すことで、注目を集めることが可能です。
推奨動画サイズ | 1200 x 1200(1:1の場合の最小サイズは600 x 600) アスペクト比が1:1以外の場合:最小サイズ640 x 360 |
URL(オプション) | 必ずhttp://またはhttps://で始めます。 |
ブランディング | 動画全体を通して表示しておきましょう。 |
キャプション | クローズドキャプション、またはテキストオーバーレイがおすすめです。 |
推奨動画ビットレート | 1080pの動画で6,000k~10,000k(6,000kを推奨) 720pのビデオで5,000k~8,000k(5,000kを推奨)。 |
推奨フレームレート | 29.97FPSまたは30FPS。 推奨フレームレート以上のFPSでも問題ありません。 動画のフレームレートがこれより低い場合、「アップサンプリング」はしないでおきましょう。 |
推奨オーディオコーデック | AAC LC(ローコンプレキシティ) |
推奨ビデオコーデック | 4:2:0の色空間に対応する、H.264、ベースラインプロファイル、メインプロファイル、ハイプロファイル |
左上・左下・右下におくと動画サムネイルで隠れてしまうので避けるようにしましょう。
Amplifyスポンサーシップ
Amplifyスポンサーシップは、1対1の独占的なAmplifyスポンサーシップのパッケージにより主要パブリッシャーの高品質の動画と動画広告を、一体感のある動画コンテンツとしてユーザーに視聴してもらうことが出来ます。
こうすることで、ブランド想起の向上が期待出来ます。
ファイルサイズ | 最大1 GB。 |
動画の長さ | 6秒以下を推奨。最大: 2分20秒。 |
ファイル形式 | MP4またはMOV |
アスペクト比 | 6×9または1×1を推奨(パブリッシャーのコンテンツに応じて) |
推奨動画サイズ | 1200 x 1200(1:1の場合の最小サイズは600 x 600) |
URL (オプション) | 必ずhttp://またはhttps://で始めます。 |
ブランディング | 動画全体を通して表示することを強く推奨します。 |
キャプション | クローズドキャプション、またはテキストオーバーレイを強く推奨します。 |
動画サイズの縦は無制限ではありますが、縦が横よりも大きい場合にはアスペクト比が1:1になるように動画が自動的にトリミングされます。
それ以外の場合には最小サイズ640×360となります。
Twitterライブ
Twitterライブは、ライブ動画を広告として配信することが出来ます。
モーメントを作成し、それをライブ配信することでオーディエンスとリアルタイムでやり取り可能になります。
Twitterライブを利用すれば、商品の立ち上げ、会議、パーティー、ファッショショーなど様々なライブコンテンツを活用することが出来ます。
推奨のストリーミング仕様は以下の通りです。
RTMP | 動画コーデック: H.264/AVC 動画ビットレート: 9Mbps(推奨)、 12Mbps(最大) オーディオコーデック: AA-LC オーディオビットレート: 128bps(最大) |
解像度 | 1280×720(推奨) 1920×1080(最大) |
フレームレート | 30 fps(推奨) 60 fps(最大 |
キーフレーム間隔 | BS: 3秒ごと Wirecast: 24 fps = キーフレーム間隔/72フレーム 30 fps = キーフレーム間隔/90フレーム 50 fps = キーフレーム間隔/150フレーム 60 fps = キーフレーム間隔/180フレーム |
サポート対象のエンコーダーとサービス |
|
イベントページの説明 | 最大280文字(すべて日本語の全角文字にした場合は140文字)。 外部リンクを含める機能も搭載されています。 |
カルーセル | 最大5つの動画。複数のライブ動画、VOD、GIF画像、写真を使用することができます。 ※追加費用が必要 |
ハッシュタグ | ツイートバーでツイートを入力する際にハッシュタグが自動入力されます。 |
タイムラインのツイート | 特定の用語を含むツイートを集めます。 用語は最大5つです。 ハッシュタグ、キーワード、フレーズ、重要人物の名前などを入れるのがおすすめです。 |
Twitter広告で動画を投稿する際の運用上の注意点
Twitter広告へ動画を投稿したからといってすぐにユーザーが見てくれるわけではありません。
また、ユーザーが見てコンバージョンを起こしてくれるかどうかもわかりません。
Twitter広告で動画を投稿する際の注意点を押さえておく必要があります。
簡潔に伝える
まずは簡潔に伝えることです。
Twitter広告に限った話ではありませんが、広告を注意深く見るユーザーはごくわずかです。
目的の物を探している最中に広告がたまたま目に入ることが多いので、ユーザーは広告を自ら探してくれているわけではありません。
さらに、ユーザーが広告に目を止めてくれてもそのままサーっと流されてしまうことが多いのです。
Twitterは、リアルタイム性や情報拡散力が高いSNSですので、どんどん流し見されてタイムラインは流れてしまいがちです。
そのため、なるべくTwitter広告の動画では簡潔にわかりやすく伝えることを意識してください。
より効果的なクリエイティブを作成して目を止めてもらうことが大事なのです。
ユーザーが少しでも「?」となれば広告を見てもらうチャンスはなくなると思いましょう。
また、虚偽や誇張などの表現を使用し、ユーザーが不快に感じることで炎上してしまう可能性もあるので気を付けましょう。
ゴールを決めておく
続いては、ゴールを決めておくことです。
Twitter広告の動画を見てユーザーにどうして欲しいのかを決めておきましょう。
- フォロワー数の増加
- アプリのインストール
など、キャンペーンの目的を設定することが出来ます。
ECサイトへのアクセスなのか、ECサイトの商品を購入してもらうことなのかによって動画の制作段階から変わってきます。
また、ユーザーが動画にあるアクションを起こしてくれるとユーザーにどういったメリットがあるのかも明記しておくべきです。
美容系であれば、ビフォーアフターのプロモーションが効果的でしょう。
Twitter広告が流行っているからなんとなく広告を出してみたいというぼんやりとした感覚でやると経費の無駄遣いになってしまう可能性があります。
動画は正方形で制作する
続いては、動画は正方形で制作することです。
実はTwitter広告では動画を正方形に作成した方がユーザーが見える範囲が多くなることが特徴の1つとして知られています。
これは、正方形という形が「垂直水平錯視」という視覚効果によって縦長に見えるので、ユーザーから見てみると実際よりも大きく見えるという効果を利用しています。
そして、明らかに正方形の方が視認性が高まっているという結果も出ています。
そのため、動画を作成する際には正方形で作成を進めましょう。
ABテストを行う
Twitter広告を上手に運用していくためには、ABテストを行って改善を繰り返すことも重要です。
2つの同じような広告クリエイティブを作成して、どちらのほうがより成果があったかを比較・分析することでよりよいクリエイティブ作成に繋げることが出来ます。
現在、効果が高いクリエイティブであったとしても、それがずっと続くとは限りません。
様々なクリエイティブを作成し、どんなパターンでも対応出来るように試行錯誤してみるようにしましょう。
Twitter広告で動画をうまく活用するコツ
では最後にTwitter広告で動画をうまく活用するコツをご紹介します。
一般的には画像が用いられることが多いですが、動画も活用方法次第ではコンバージョンを生み出してくれる媒体になります。
ターゲティングは積極的に活用する
まずは、ターゲティングは積極的に活用することです。
Twitter広告は他にはないターゲティングが持ち味で、以下のようなジャンルで分けてターゲティングをすることが可能です。
- 言語
- 性別
- インタレスト
- フォロワー
- 端末
- 行動
- テイラードオーディエンス
- キーワード
- 地域
これらのターゲティングはTwitterでなければできません。
広告を活用することで、本当にリーチするべきユーザーに広告配信が出来るように様々なターゲティングがあります。
このターゲティングたちをフル活用して動画を制作し、広告として世に出していきましょう。
ターゲティングを使用する際にはキャンペーンの目的や広告内容に合わせたターゲット設定をすることで費用対効果を高めることが出来ます。
タイトルは明確にする
続いて、タイトルは明確にすることです。
YouTubeなどでも言える話ですが、タイトルがだらだら長いものだとユーザーが読む気をなくしてしまいます。
また、タイトルが長すぎてしまうとデバイスによっては表示されないこともあり、何を伝えたいのかが分かりづらくなってしまうことも考えられます。
タイトルは短いほうがユーザーの興味関心を引き付けやすくなるというポイントもあります。
長くなりすぎないように簡潔にまとめ、なるべく伝えたいことを端的に記載してあげましょう。
ユーザー目線を忘れない
そして、ユーザー目線を忘れないことも重要なポイントです。
Twitter広告で最も大事なことは「ユーザーから興味を持ってもらう」ことです。
自分本位な動画を制作してもユーザーに刺さるかどうかはわかりません。
ユーザー目線で見て「これはいい!」と思うような動画を制作しなければ基本的にユーザーは見向きもしてもらえないでしょう。
広告の動画を作成するときには、伝えたいメッセージがユーザー目線のものになって共感されやすいものかどうかを確認しながら作成するようにしましょう。
トレンドを意識する
TwitterなどのSNSは、トレンドなどの流行の影響を受けやすい広告媒体となっています。
ですから、トレンドを意識した動画を活用すると成果がアップしやすい傾向にあるのです。
検索画面から現在のトレンドをチェックすることが出来るので、トレンドを逐一リサーチすることはとても重要です。
デバイスの違いを考慮する
Twitter広告は、色々なデバイスへの配信が可能です。
広告を作成する際に、デスクトップ用、モバイル用、その他違う機種によってどんな配信のされかたをするのかどうか確認することが大切です。
特にモバイルでは、ディスプレイの大きさというのは端末ごとに違いが大きいものです。
デバイスが違っても、同じ印象になるように文章や動画の作成を工夫するようにしましょう。
Twitter広告の動画入稿規定を一覧でご紹介!運用時の注意点やコツは?まとめ
今回はTwitter広告の動画入稿規定についてご紹介しました。
Twitter広告では厳しく入稿規定が決まっており、それに沿って動画を制作する必要があります。
動画広告はTwitterユーザーの興味関心を引き付けて、エンゲージメントを高める効果が期待出来ます。
ユーザーをしっかり引き付けられるようなクリエイティブにしたり、ターゲティングをするなど試行錯誤していくことが大切です。
また、Twitter広告でしかできないターゲティングを活用してコンバージョンを高める努力も忘れずに行うようにしましょう。
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