ステップメールとは、あらかじめ準備しておいたメール内容を、事前に設定をしておいたスケジュールに沿って配信をしていくというメールマーケティング手法になります。
登録したユーザー毎に、決められた順番でメールを自動で配信をすることができるので、売上の拡大や顧客満足度の向上を期待することができます。
そのためにも、ステップメールは配信をしたらそれで終わりではなく、その後も改良・改善をし続けることがとても重要になります。
ステップメールの配信を開始して、思うような結果を得ることができないという方は、ステップメールの改善を継続して実施していないことがあげられます。
そこで、今回この記事では、【ステップメールの効果測定の必要性とは?分析するべき指標とは?】ということについてご紹介していきたいと思います。
少しでも参考にしていただけたら幸いです。
効果測定の必要性とは?
まず、第一に、効果測定を行わないと、ステップメールの配信が正しかったのか、どのメッセージがターゲットに響いているのか、どのアクションが結果につながったのかなどの判断をすることができません。
どれだけの成果を得ることができたのかなど、効果を明確に把握したうえで、それに基づいて改善し、戦略を練り直すことが求められます。
また、効果測定を行うことで、業務改善の基本であるPDCAサイクルを自然に回すことができます。
PDCAサイクルとは、
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
を繰り返すプロセスのことです。
この、PDCAサイクルを回すことによって、改善し、さらなる効率化を期待することができます。
効果測定をするということは、Checkの部分に該当するため、Checkを元にActionを行い、またPlanからスタートすることで全体の改善に繋がっていきます。
効果測定で見ておくべき5つの指標
ステップメールの効果測定では、確認しておくべき指標が5つあります。
開封率やクリック率以外にも見ておくべき重要な指標があるので、ぜひ参考にしてみてください。
- 開封率
- 到達率
- クリック率(CTR)
- コンバージョン率(CVR)
- 反応率
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
開封率
メールの開封率は、メールの受信者がメールを受け取った件数に対して、そこでメールを実際に開封した人の割合を示した指標になります。
メールの開封率を確認することによって、どの程度、顧客の関心を引くことができたか、また、メールの件名や送信時間などが適切であるかどうかが分かります。
開封率は、以下の計算式で算出します。
- 開封率=メールが開封された数÷到達したメールの数(配信エラーを含まない)×100%
メールの開封率を高めるためには、メール配信後に開封率を毎回記録し、開封率が高いメールと低いメールの比較検証をすることをおすすめします。
特に、メールの最初のタイトルは、メール受信者が一番最初に目に触れる場所になるので、いかに興味・関心を掴むことができるかが重要になります。
一般的な開封率の平均としては、15〜20%と言われているので、メールを配信する際は15%以上の開封率を目指していきましょう。
到達率
メールの到達率は、メール配信先に対して正常にメールが届いた割合のことです。
言い換えれば、送信したメールがどの程度送信に成功したのかを表す数値になります。
メール配信ツールなどを活用すれば、登録アドレス宛てに一斉にメールを配信することが可能ですが、そもそもメールが届いていない可能性もあります。
なので、メールの配信成功率=メールの配信に失敗しなかった率ともいえます。
到達率を測定することで、正しくメールが配信されているかを把握することができます。
到達率の求め方は、下記の計算式で算出をします。
- 到達率=メールが到達した数÷総配信数×100
メールの総配信数が10万通の場合、その中で届いたメールが9万5千通であれば、メールの到達率は95%となります。
メールの総配信数が多ければ多いほど、到達率が大きく影響してくるので、到達率が90%を切るような場合は、対策をする必要があります。
メールが到達しない原因としては、いくつか考えられますが、送受信のネットワーク状況であったり、そもそもメールアドレスが間違っているような初歩的なミスもあります。
また、迷惑メール対策の強化によって、一部のメールがスパム扱いされて誤検知されることもあります。
メール配信ツールによっては、スパム扱いされないように、高度な配信機能が備わっているものもあるので、到達率が低い状態のままの場合は、ツールを見直す必要もあります。
クリック率(CTR)
クリック率(CTR)とは、メールを受信した購読者のうち、メール内に記載されたURLをクリックし、その先の詳細ページや目的のページに進んだ人数の割合のことです。
メールの本文内にURLを挿入することで、ユーザーの興味・関心度合いを分析する際に活用することができる指標になります。
クリック率は、次の計算式で算出します。
- クリック率=メール内のURLがクリックされた数÷到達したメールの数×100
クリック率を高めるためには、テキストリンクとして「詳しくはこちら」のような表記や、色付きのバナーなどで目立たせるなどの対策が有効になります。
クリック率の平均としては、開封率の1割程度とされているので、メールを配信する際には1%以上を目安とすると良いでしょう。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率(CVR)とは、メール経由で、自社が設定した行動を起こしたユーザーの割合のことを示します。
自社が設定した行動(コンバージョンの達成)は具体的に、セミナーの申し込みやお問い合わせ、商品の購入、登録、ダウンロードなど、最終的な成果を評価するものになります。
コンバージョン率を分析することによって、遷移先のサイトが適切かどうかを分析することができ、Webサイトやキャンペーンの改善などにつなげることができるので、コンバージョン率が売上増加に直結するとして、場合によっては特に重視する項目になります。
コンバージョン率は、下記のいずれかの計算式で算出をすることができます。
- コンバージョン率=目標達成数÷到達したメールの数×100
- コンバージョン率=目標達成数÷URLがクリックされた数×100
前者の計算式は、メールマーケティング内での効果検証を実施する際に活用でき、後者の計算式は他の施策と併用する中で施策効果の比較をする場合に活用できます。
反応率
反応率は、クリック率とよく似ている指標になりますが、メールを開封した購読者のうち、メール内のURLへアクセスした人数の割合を示したものになります。
反応率の求め方は、下記の計算式で算出をすることができます。
- 反応率=URLがクリックされた数÷開封されたメールの数×100
たとえば、メールの配信総数が1万通の場合、開封数が2000通、URLのクリック数が150件だと、クリック率は1.5%、反応率は7.5%になります。
クリック率との違いとしては、メールが開封された数が分母である点で、メールの本文が購読者にとって興味・関心を惹くものであったかどうかを評価する際に使用します。
その他に分析しておきたい指標
主要な5つの指標だけではなく、その他にも分析しておきたい指標について、ご紹介していきます。
- 配信停止率(解約率)
- エラーメール率(バウンス率)
- リンク先の直帰率(バウンスレート)
それぞれ、一つずつ見ていきましょう。
配信停止率(解約率)
配信停止率(解約率)とは、どの程度のユーザーがメールの配信を停止をしたかを表す比率です。
配信停止率(解約率)は、下記のような計算式で算出をすることができます。
- 配信停止率=配信停止数÷メール到達数×100
解約率を計測することによって、適切な配信頻度や配信のタイミングの検証、内容の検討などに役立ちます。
また、アンケートフォームを設置して、そこに解約をした理由などを記入してもらうことで、改善に活かすことが可能です。
解約率の平均としては、業種によって異なりますが、だいたい0.25%~1%程度と言われています。
エラーメール率(バウンス率)
エラーメール率とは、バウンス率ともいいますが、配信したメールが購読者に届かず、差し戻されたメールの割合のことを示します。
エラーメール率(バウンス率)の計算は、下記の計算式で算出をすることができます。
- エラーメール率=エラーメール(バウンスメール)数÷配信数
エラーメールが発生する要因としては、主に
- 宛先のメールアドレスが無効になっている
- 宛先のメールアドレスが存在しない
- 相手側のサーバーが受信拒否している
- 受信ボックスがいっぱいになっている
など、メールが届かない理由として、さまざまな要因が挙げられます。
作業を効率化するためにも、定期的にメールアドレスの整理をすることをおすすめします。
また、エラーメールの発生を抑えるためには、メールのサイズの見直しをしたり、該当のメールアドレスを削除するなどの対策が効果的です。
メールの受信者側でスパム扱いされているという場合には、メール配信ツールを見直すことも有効的です。
リンク先の直帰率(バウンスレート)
直帰率とは、メールの本文内のURLをクリックして、遷移せずにそのサイトを離脱(直帰)した割合を指します。
1ページを見ただけで、「戻る」ボタンをクリックするユーザーや、ブラウザのタブを閉じてしまったユーザー、他のサイトに行ってしまったユーザーなどが直帰としてカウントされます。
直帰率は、下記のような計算式で算出をすることができます。
- 直帰率=直帰数÷URLがクリックされた数×100
また、せっかく遷移したページでも、メール本文内での誘導と、リンク先コンテンツ内容が矛盾していたり、申し込みフォームなどが見つけにくい場合にも、直帰率が高くなってしまうことがあるので、サイト設計をする際には、全体を見て見直すことをおすすめします。
ステップメールの効果測定の必要性とは?分析するべき指標とは?のまとめ
今回、この記事では、【ステップメールの効果測定の必要性とは?分析するべき指標とは?】ということについてご紹介してきました。
メールを活用したメールでのコミュニケーションは、一般的となり、顧客との接点を持つための貴重なツールとして、とても重要になっています。
また、メールの中でも、ステップメールは何度も繰り返し配信をしていくメール手法になるので、 メールを配信して改善をしていくことで、非常に生産性が高いものになります。
また、数値化しやすいことで、数値を計測して、PDCAを実践し、ユーザーの動向をチェックして、ステップメールを最大限活用することがビジネスを向上させる秘訣です。
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