「サーチターゲティング」は、YDNで利用できる配信手法の1つであります。
ユーザーの検索履歴がトリガーとなり、広告配信を行えるターゲティングとなっていて、高いクリック率やコンバージョン率を期待することができます。
また、ユーザーの検索語句の履歴を利用するため、その他のYDNのメニューに比べて精度の高いターゲティングをすることが可能です。
その検索語句での検索結果に、表示された検索連動型広告をクリックしなかったユーザーにも広告を配信することができるので、上手く使いこなることができれば、ビジネスを大きく加速させることも可能です。
「サーチターゲティングを活用しないともったいない」と言っても過言ではないですが、「そもそも、サーチターゲティングの仕組みや規定がよくわからない」、「サーチターゲティングを活用するコツがわからない」といった広告主の方もいるのではないでしょうか?
そこで今回この記事では、Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングとは?メリットと活用方法を解説!ということについて概要をまとめてみたいと思います。
少しでも、参考にしていただけたら幸いです。
- Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングとは?
- Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティング4つの特徴
- Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングのメリット
- Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングのデメリット
- Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングでできる3つのこと
- Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングの設定方法
- Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングで使うキーワードの3つの選び方
- Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングを成功に導くため必要な5つのこと
- Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティング3つの注意点
- Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングとは?メリットと活用方法を解説!まとめ
Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングとは?
「サーチターゲティング」とは、Yahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)で利用出来るターゲティング方法の1つです。
ユーザーが、Yahoo!検索で過去に検索したキーワードの履歴をもとにターゲティング設定することが出来ます。
サーチターゲティングは、YDN独自の機能になるので、Google広告にはサーチターゲティングのような機能はありません。
また、「リスティング広告と何が違うの?」と思う方もいるかもしれせんが、リスティング広告はあくまで検索結果に広告を表示するものです。
しかし、一方で、サーチターゲティングはYDNの機能になります。
配信される場所は、「YDNの広告枠」であり、YDNのバナーやテキスト広告が表示されます。
例えば、スポーツ関連商品の通販サイトを運営している会社が、広告を配信する場合において、ターゲティングのキーワードを「サッカー」と登録したとします。
この場合、過去に「サッカー」をYahoo!で検索したユーザーが、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋等のYDNの広告枠があるサイトに訪れた際に広告を配信することが出来ます。
また、「ユーザーが特定のキーワードで検索した回数」や「検索後、何日間経過したユーザーに配信するか」といった設定も可能です。
Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティング4つの特徴
サーチターゲティングにおける4つの特徴としては、
- キーワード単位での精緻なターゲティング
- 「キーワード提案機能」でらくらくキーワードを選定
- 同一ユーザーに、デバイスの垣根を越えた広告配信
- 検索広告との組み合わせでより強力に集客
があります。
1つずつご紹介していきます。
キーワード単位でのターゲティング
インターネットユーザーが実際に「検索に利用したキーワード」をもとに絞り込むので、ターゲティングでインターネットユーザーに広告を出すことができます。
さらに、キーワードを検索したユーザーからさらに絞り込んで配信をすることもできます。
例えば、
- 「何回以上検索したユーザーのみに配信」
- 「過去◯日以内に検索したユーザー」など
このように、見込み度の高いユーザーに効率よくアプローチすることができるのが、サーチターゲティングの特徴です。
期間の指定ができるのは、「1日以内」「3日以内」「7日以内」「14日以内」「30日以内」の5つから選択することができます。
「キーワード提案機能」でらくらくキーワードを選定
サーチターゲティングでは、広告の誘導先のURLを入力するだけで広告配信に使えるおすすめのキーワードの候補を自動的に探し出し、提案することが出来ます。
なので、キーワードを考える手間を軽減することができます。
YDAが自動的にキーワードを探し出す機能で便利ではありますが、効率的に獲得をすることができているかということは、こまめに確認していきましょう。
同一ユーザーに、デバイスの垣根を越えた広告配信
インターネットユーザーの検索履歴は、デバイスが異なる場合でも引き継がれます。
Twitterなどを見ていたとしても、snsの引き継ぎされるサポートがあるのは便利ですね。
そのため、PCで検索したキーワードを元にして、同一のインターネットユーザーのスマートフォンに広告を配信することが出来ます。
また、複数のデバイスを横断して継続的なアプローチもすることができます。
検索広告との組み合わせでより強力に集客
ディスプレイ広告のサーチターゲティングは、インターネットユーザーがコンテンツページ(ディスプレイ広告の配信ページ)を閲覧しているときに広告を表示します。
ですが、検索広告はインターネットユーザーが検索をしているときに検索結果画面に広告を表示します。
なので、ディスプレイ広告のサーチターゲティングと検索広告を組み合わせることによって、「今、検索しているインターネットユーザー」にも、「以前に検索したインターネットユーザー」にも広告を表示することが可能になります。
効果的により継続的にインターネットユーザーへアプローチをするためにも、配信デバイスは、
- 「PC」
- 「スマートフォン」
- 「タブレット」
など、すべてのフォームに設定することをおすすめします。
効率よくアプローチしていきましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングのメリット
サーチターゲティングのメリットとしては、
- 潜在ニーズのあるユーザーに出稿できる
- ディスプレイ広告でもターゲティング出来る
- 精度の高いターゲティングが可能
- 安い単価でのコンバージョン獲得が期待出来る
- 新規顧客にアプローチできる
ということがあります。
1つずつ解説していきます。
潜在ニーズのあるユーザーに出稿できる
キーワード候補として、ターゲットとなるユーザーの人物像から広げて、潜在ニーズのありそうなユーザーに配信をすることができます。
ニーズとは、「~をしたい」など人々が持っている欲求のことで、「顧客の需要」ということになりますが、自分自身でも気が付いていない欲求のことを指しています。
たとえば、「快眠ベッド・枕」を販売する際、車で出勤をする人は、毎日朝が早く、本当ならもっとゆっくり寝ていたいということを連想することができ、サーチキーワードに「もっと寝たい、質の良い睡眠をとりたい」を登録することで、より配信範囲が広がります。
ユーザーの「それそれ!それを求めていた!」という感動が、コンバーション率につながるので、ユーザーの潜在ニーズを的確に捉えることは、とても重要になります。
ディスプレイ広告でもターゲティング出来る
サーチターゲティングで、検索広告と同様のキーワードでターゲティング設定をすることで、確度の高いキーワードに対して検索のみではなく、ディスプレイ広告でも特定のキーワードに関心のあるユーザーに広告を配信することが出来ます。
検索広告に加えて、ディスプレイ面でも同じ語句を検索するユーザーに広告を表示することができるので、検索広告でユーザーの目に止まらなかった場合でも、ディスプレイ広告で広告を配信出来、成果につながる可能性が上がります。
なので、検索広告でクリックに至らなかったターゲットユーザーに広告を配信する機会が増え、さらに成果に繋がる可能性が高くなります。
検索広告では、広告表示されない場合や表示されてもクリックされない場合も考えられるので、配信をする際には検索広告とセットにすることで、顕在的ユーザーにより多くアプローチをすることができます。
しかし、すべてのキーワードを設定出来るわけではなく、サーチターゲティングで設定できるキーワードは「サーチキーワード候補」に表示されるキーワードのみです。
また、一部のキーワードでは検索結果ページの広告枠が少ないケースもあので注意が必要です。
また、この場合おいても、特定のキーワードで検索したユーザーに対して、広告を配信することが出来る可能性があります。
他のディスプレイ広告より精度の高いターゲティングが可能
「リターゲティング」や「プレイスメントターゲティング」などといった、ディスプレイ広告のYDNのターゲティングにはいろんな型があります。
上記にあげたリターゲティングやプレイスメントターゲティングなどは、ユーザーが一度、サイトに訪れている必要があったり、掲載先のサイトを探すという手間がかかります。
しかし、サーチターゲティングは、過去の検索履歴を元にしてキーワードを指定するだけでターゲティングをすることが出来ます。
また、検索回数なども設定することが出来るので、より興味関心の高いユーザーに対して広告を配信することが可能となっています。
効率よく届ける最適化としては、サーチターゲティングはとても有効か手段だといえます。
安い単価でのコンバージョン獲得が期待出来る
検索広告では、クリック単価が高いキーワードでもサーチターゲティングであれば安いクリック単価で配信することが出来ます。
そのため、検索広告より安い単価でかなり高いコンバージョンを獲得することが期待出来ます。
能動的に検索するというのは、それほど”悩んでいる”、”興味を持っている”ということになるので、反応が良いのだと思われます。
事例としては、料金を安くしてリターゲティングに近いくらいの高コンバージョン率が出たということもあります。
新規顧客にアプローチできる
サーチターゲティングは、前述のように高いコンバージョン率を誇りながらも、さらに新規顧客にアプローチすることもできます。
リターゲティングもコンバージョン率は高いですが、あくまで既存の顧客リスト内に配信する機能となっているので、新規顧客の開拓をすることはできません。
ですが、サーチターゲティングの場合、配信対象者は基本的に新規ユーザーです。
なので、新規顧客に効率よくアプローチすることが可能となっているのです。
ユーザーを新しく更新するということは、とても大事です。
サーチターゲティングのメリットについてご紹介しましたが、当然デメリットもあります。
次に、サーチターゲティングのデメリットについて見ていきましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングのデメリット
サーチターゲティングのメリットを見てきましたが、ここではデメリットについてご紹介したいと思います。
サーチターゲティングは非常に優秀な機能ではありますが、上げるとするならば1つだけデメリットがあります。
それは、配信ボリュームが出にくい場合があるということです。
どういうことかと言うと、検索数が少ないキーワードについてです。
例えば、
- 悩みの深いキーワード
- 具体性の高いキーワード
- ニッチなジャンル
のようなキーワードについては、検索数が少ない傾向にあります。
せっかく効果が良くても、カテゴリによってはそこまでコンバージョン数の増加が見込めないというケースも珍しくありません。
そのような場合は、予算や許容できる獲得単価に応じてキーワード設定を広げるなどの調整を行いましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングでできる3つのこと
サーチターゲティングで出来ることをしっかりと把握しておきましょう。
仕組みをさらに理解しておくことで、より効果的に、サーチターゲティングの機能を利用することができます。
Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングでできる3つ
- 有効期間の指定
- 検索回数の指定
- URLからキーワード候補を検索
この3つについて、上から順番に解説していきます。
有効期間の指定
まず、サーチターゲティングでは、有効期間の指定をすることが出来ます。
その方法は、「キーワードを過去〇日以内に検索したユーザーに配信するか」を指定することができます。
これをサーチターゲティングの有効期間と言い、以下5つの中から選択できます。
- 30日以内
- 14日以内
- 7日以内
- 3日以内
- 1日以内
ユーザーは、広告に興味を持ちやすい特徴としては、検索した日が浅いことが多いということです。
一方で、日数を絞りすぎてしまうと、その分配信ボリュームが少なくなってしまいます。
「30日以内」を選択した場合は、キーワードを当日~30日前までに検索したユーザーに対して広告が配信されます。
日数の設定は、状況に合わせて使い分けるようにしましょう。
ちなみに、使われているもので多いのは「30回以内」です。
検索回数の指定
次に、サーチターゲティングで出来ることとしては、検索回数の指定です。
サーチターゲティングでは、「ユーザーがそのキーワードを〇回以上検索したか」ということも指定することが可能です。
検索回数については、以下3つの中から指定することができます。
- 1回以上
- 2回以上
- 3回以上
1回2回3回と、検索回数が多いほど悩みや興味が強いと考えられるため、広告の効果も高くなる傾向にあります。
ですが、検索回数も絞りすぎてしまうと配信ボリュームが減ってしまうため、基本的にはまず「1回以上」から始めるのがおすすめです。
URLからキーワード候補を検索
サーチターゲティングできる3つ目としては、URLからキーワード候補を検索するということです。
どういうことかと言うと、キーワードを指定する際に、URLからもキーワード候補を検索できるということです。
ということは、LPや競合サイトのURLを指定して、キーワードを選んでいくことも可能ということです。
ただし、このキーワード抽出の精度はそこまで高くはないので注意が必要です。
ここまで、サーチターゲティングに出来ることについてご紹介しました。
Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングの設定方法
1.サーチキーワードリストの作成
サーチキーワードリストの作成をします。
サーチキーワードリストの作成に関しては検証を行っていくため、分かりやすいリスト名で作成することがポイントです。
- [ツール]タブ内の[サーチキーワードリスト管理]
- [+サーチキーワードリスト作成]
ここで、再確認をします。
そして、次に手順に進みます。
- キーワードまたはURLを入力して使用できるサーチキーワード候補を検索
- 検索履歴の有効期間、サーチキーワードの検索回数をそれぞれ選択
- サーチキーワード候補の中から配信対象とするものを選択
- [サーチキーワードリスト名]にわかりやすい名前を入力
- [サーチキーワードリストの説明]も後から分かる説明を入力※任意
最後に、登録したキーワードについて、登録できるキーワード一覧が出てくるので、この中から追加したいものにチェックを入れて、「サーチキーワードリスト作成」というボタンをクリックすれば作成作業は完了です。
キーワードまたはURLで検索して提示されるサーチキーワード候補は、すべてがビジネスの目的に合致しているものとは限りません。
サーチキーワードは、ターゲットとしているユーザーが検索する可能性が高いキーワードを入力します。
また、広告管理ツール上にでてくる「リーチ数」というのは、そのキーワードで過去一年検索したユニークユーザー数です。
このリーチ数が少ない場合などは、登録できるキーワード一覧に表示されないので、広告掲載ができません。
なので、精査したうえで配信の対象とするサーチキーワードを選択しましょう。
その後、キャンペーンと広告文(orバナー)を選んで、広告を配信します。
2.キャンペーンを作成とターゲティング設定
- [+キャンペーン作成]をクリックし、広告掲載方式は[ターゲティング]または[インフィード広告]を選択
- ページ下部[保存して広告グループ作成へ]
- サーチターゲティングを[設定する]を選択
- サーチキーワードリストを選択
ここで注意することは、ひとつの広告グループには1つのキーワードリストのみ指定可能だということです。
あとは、その他のYDN同様に広告を作成すれば設定は完了になります。
3.既存のキャンペーンにサーチキーワードリストを紐付ける
メニューバーの「サーチキーワード」を選択して、「編集」をクリックします。
そして、該当のキャンペーンと該当のサーチリストを選択すれば、紐付けは完了になります。
Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングで使うキーワードの3つの選び方
サーチターゲティングは、以前に検索されたキーワードをもとに広告を出す手法なので、キーワード選びが何よりも大切です。
- 競合名キーワード
- BIGキーワード
- 関連キーワード
1つずつ、見ていきましょう。
選び方①:競合名キーワード
競合が集っているようなサービスを検索する人は、その多くが自社と競合のサービスを比較していることがあります。
なので、購買意欲が高い可能性があるので、競合名は、まず最初にサーチターゲティングではおすすめしているキーワードです。
サーチターゲティングで競合名を設定をする場合には、必ず自社のキーワードも登録するようにしておいてください。
ただし競合名によっては、効率が悪い可能性もあります。
なので、
- 最初にできるだけ多くのキーワードを選んで広告を入稿する
- 広告の成果を見て、後から効果の悪いキーワードを削っていく
というのが流れとしておすすめです。
ちなみに、サーチターゲティングで一般キーワードを使った場合と競合他社名を使った場合では、獲得率に約3倍もの違いが出ました。
選び方②:BIGキーワード
BIGキーワードとは、その名の通り「検索ボリュームが大きい、業界やビジネスの中での重要なキーワード」のことです。
よく検索されるキーワードなので、関心が高い層を広くターゲティングできます。
BIGキーワードを効果的に設定するためには、
- BIGキーワードで想定されるキーワードすべての入稿を行う
- その中から効果の悪いキーワードを止めていく
というのが王道です。
ただし、多額の予算を投下することが難しい場合は、キーワード例として、
- 人材業界=転職活動
- ブライダル関連=結婚指輪
- 司法書士業界=過払い、自己破産
などと言ったキーワードを優先的に使って、案内を実施していきましょう。
選び方③:関連キーワード
関連キーワードとは、検索連動型広告で獲得単価の効率が良かった2語の組み合わせのキーワードです。
2語目に来るのは、地域名などを使うこともあります。
しかし、競合名⇒BIGキーワードよりも検索ボリュームが少ないので、2語でかけあわせをした関連キーワードを実施する優先順位は下がります。
ただし、関連キーワードで効率よく獲得が見込めることもあるので、サーチターゲティングをやるなら、やるべきです。
Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティングを成功に導くため必要な5つのこと
サーチターゲティングを成功に導くために、必要なこととして、5つをご紹介したいと思います。
さっそく見ていきましょう。
1.サーチターゲティングと検索連動型広告との違いを知る
サーチターゲティングは、高い費用対効果を得るため、ユーザーが必要としていることを捉えやすいターゲティング方法となっています。
ただし、広告が表示されるのは検索直後ではないということには注意が必要です。
サーチキーワードリストの「検索履歴の有効期間」と「サーチキーワードの検索回数」は、検索をしてからコンバージョンまでの行動を十分に把握しておく必要があります。
そして、それをさらに適切に設定することが重要となってきます。
2.連想ゲームでサーチキーワードを漏れなく洗い出す
サーチターゲティングと検索連動型広告では、広告表示のタイミングが異なります。
そのため、設定するキーワードの役割も異なってきます。
- サーチターゲティング:見込み客が普段の生活で検索していそうな語句をターゲティングし、ユーザーのありそうなニーズに応えること
- 検索連動型広告:検索語句をターゲティングし、ユーザーが検索したその時のニーズに応えること
検索連動型広告では、ユーザーの検索直後に広告が表示されます。
そのため、検索語句から読み取れるニーズにダイレクトに答える広告を掲載することができ、検索語句への直接的な答えとなる広告を配信するのです。
しかし、サーチターゲティングは、ユーザーがYDNの広告が配信されるウェブサイトを訪れた別の機会に広告が配信されます。
そのため、設定するサーチキーワードは必ずしもユーザーの顕在化している検索語句を対象としたものでなくとも大丈夫です。
むしろ、検索連動型広告では引っかからないユーザーへもリーチをするために、「見込み客が普段の生活で検索していそうな語句」を想像して、ターゲットを見つけることが重要になってきます。
それでは、「見込み客が普段の生活で検索していそうな語句」はどうやって考えればいいのでしょうか?
キーワードは連想ゲームをすることが有効
検索していそうな語句を見つけるためには、連想ゲームをしてみることが有効です。
どういうことかというと、ユーザーが「なぜその商品を購入したのか」、「他にどのようなことに興味を持って日常的に検索を行っているのか」を質問として想像してみてください。
たとえば、ウォーターサーバーの申し込みを目的に広告を出す場合を考えてみると、どのような想像をしますか?
その検索するお客様の気持ちになって、想像してみましょう。
まず、ウォーターサーバーの申し込みをする人は「赤ちゃん子育て中」という連想をして、そこからキーワードを連想してみましょう。
そこでさらに「粉ミルク」と検索したユーザーは、赤ちゃん子育て中なので、毎晩3時間おきに沸かしたお湯が必要になります。
沸かしたお湯でミルクを作ってさらに人肌に冷まして授乳をします。
この繰り返しをしていて、さらに寝不足で疲れ切っているかもしれません。
そんな大変な状況なとき、欲しいと思ったときにお湯やお水がすぐに出せるウォーターサーバーがあれば、赤ちゃんにとっても自分にとっても最適な環境になるのではないでしょうか。
そこで、ウォーターサーバーの広告を目にしてください。
すると、どうでしょう…
ウォーターサーバーの「見込み顧客が普段の生活で検索していそうな語句」を探し当てることで、潜在的なニーズを探し当てることもできます。
ということがは、まずはどんな状況で何が必要なのかという連想ゲームをして見ることが大切になってきます。
ホワイトボードなどに書きだすことによって、登録するべきサーチキーワードが見えてきます。
3.ビジネスインパクトのある配信になるように、サーチキーワードを選び出す
サーチキーワードを選ぶ際、ビジネスインパクトが出るようにまとまった配信ボリュームがあるかそうかを意識すると良いです。
検索連動型広告では、検索数は多いものの検索意図があいまいである、いわゆる”ビッグワード”で費用対効果が合わないことも少なくありません。
しかし、サーチターゲティングにおけるビッグワードは、強力な価値があります。
それは、検索履歴という確かなデータをもとにニーズが顕在化したユーザーたちへ広くアプローチをすることができるということです。
しかし、ニーズが顕在化しているユーザーに違いはありませんが、検索履歴の有効期間内での変化の度合いは、ユーザーによって異なります。
なので、より目的が明確なサーチキーワードの検索履歴をもつユーザーに比べ費用対効果が低くなることは想像出来ます。
まずは、低い入札単価から始めてみることをおすすめします。
4.サーチターゲティング×他のターゲティングとの掛け合せでトライしてみる
商材の利用ユーザー層が絞れている場合については、掛け合せてみることをおすすめします。
有効な方法としては、サーチターゲティングと他のターゲティングとを掛け合せて、コンバージョンの見込みの高いユーザーに絞ってしまうことです。
- 「サーチターゲティング」×「デバイス:スマートフォン」
- 「サーチターゲティング」×「性別:女性(拡張なし)」
- 「サーチターゲティング」×「年齢:18~29歳」など…
サーチターゲティングをそのまま配信しても、費用対効果が合わないことがあります。
しかし、「性別:女性(拡張なし)」との掛け合せをすると、費用対効果が合うケースも少なくありません。
なので、サーチターゲティングを軌道に乗せるためにも、掛け合せのターゲティングも合せてすすめていくことをおすすめします。
サーチターゲティングは伸び幅が大きいので、ねばり強く調整して行っていきましょう。
5.いろいろなクリエイティブを検証する
検索連動型広告では、キーワードを含む広告文が有効なケースが多いです。
しかし、サーチターゲティングにおいては、必ずしもキーワードを含む広告文が有効とは限りません。
サーチターゲティングの広告が配信されるのは、検索直後ではなくYahoo!ニュースなどのコンテンツを見ている別の機会に配信されます。
なので、ユーザーは別ことに興味が向いている可能性が高く、必ずしも過去に検索したことに注意が向くとは限りません。
お客様がふと興味を持ってクリックをして買ってくれるような魅力的な広告を見つけ出して提供することが、サーチターゲティングの成功には不可欠となっています。
サーチターゲティングを成功させるためにも、どんどん広告を考えてABテストを回して、効果の高い広告を見つけ出しましょう。
また、広告の掲載フォーマットは、テキスト・ディスプレイとあわせて是非テンプレート広告も試すことをおすすめします。
テンプレート広告とは、テキスト・画像・コールトゥアクションボタンを設定して、デバイスや広告掲載面に合わせたレスポンシブデザインで配信される広告です。
また、ターゲティングキャンペーンでも導入が可能となっています。
Yahoo!ディスプレイ広告サーチターゲティング3つの注意点
最後になりますが、サーチターゲティングを使用するうえで、忘れがちなポイントを注意点としてご紹介します。
サーチターゲティングでは、ユーザーが検索しそうなキーワードを予測し、ターゲットを効率良く絞り込むことが重要ですが、注意をするべきこととしては、
- Yahoo!に登録のあるキーワードしか指定できない
- 検索してすぐに広告が表示されるわけではない
- キーワードの判定は完全一致ではない
- 除外キーワードの設定をすることができない
上記の3つのポイントを意識してみてください。
順番に内容を解説していきます。
注意点その1. Yahoo!に登録のあるキーワードしか指定できない
サーチターゲティングでのキーワードは、基本、Yahoo!に登録されているものの中から選んで指定します。
サーチターゲティングでは、使用できるキーワードが「Yahoo!ディスプレイ広告」の中ですでに決められており、広告主はその中から選択しなければなりません。
なので、広告主は決められている登録キーワードの中から選択をしなければなりません。
そのため、あまり検索をされないようなキーワードの広告を出したい場合には、出せない可能性があります。
なので、キーワードを選定する際は、出したいキーワードごとに使用できるか事前にチェックする様にしてみてください。
できるだけ多くのユーザーが検索しそうなキーワードを使用してターゲティングを行って、その中から更にターゲットを絞り込んでいくというような手法で取り組んでいきましょう。
注意点その2. 検索してすぐに広告が表示されるわけではない
サーチターゲティングは、検索した当日に広告が表示されるわけではありません。
いつ表示されるかは決まっておらず、数日後に表示されることもあれば、最大30日間後まで表示されることもあります。
また、それに対して、広告を出す側としては「検索直後に表示されている」というなんとなくの意識で広告を運用してしまうことがあります。
しかし、検索した日と広告が表示される日はズレる可能性があるということは必ず覚えておいてください。
広告は、毎回同じタイミングで表示されないからと言って焦ることのないように、念頭に置いておきましょう。
注意点その3. キーワードの判定は完全一致ではない
最後に、何度も言って繰り返しになってしまいますが、キーワードの判定は完全一致ではありません。
リスティング広告で言う「絞り込み部分一致」で判定されることになります。
よく、完全一致や部分一致だと勘違いしている方が多くいるので、ぜひ完全一致ではなく、「絞り込み部分一致」が基準であるということを覚えておいてください。
注意点その4.除外キーワードの設定をすることができない
サーチターゲティングでは、除外キーワードの設定をすることができません。
除外キーワードとは、意図しない検索語句での広告表示とクリックを防いで、成果に繋がりにくい検索語句への投資を抑えるため、広告を配信する際に特定のキーワードを検索したユーザーをターゲットから外す機能ですが、サーチターゲティングでは使うことができません。
特定の検索語句を広告の配信対象から除外することで、ターゲットを絞り込んで、広告主の商品やサービスに関心のあるユーザーに対して広告が表示されるようになります。
その結果、広告の費用対効果を向上させます。
できるだけ、ユーザーが検索しそうなキーワードの組み合わせを考えて登録をするようにしましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングとは?メリットと活用方法を解説!まとめ
サーチターゲティングは、検索語句をトリガーとして配信できる強力なターゲティングとなっています。
サーチターゲティングは、他のターゲティングにはない価値と使い方によっては大きな可能性があります。
また、サーチターゲティングで設定出来るのは、全てのキーワードではありません。
ただ、そのポテンシャルのわりには、しっかり手をかけて運用しているアカウントは少ないように思います。
しかし、リターゲティングより成果の出ている事例もあり、また、リマーケティングと一緒にターゲティング設定することで、より精度の高いターゲティングをすることも可能です(ただし、ターゲティングで絞り込み過ぎると思ったように配信されない場合があります)。
リストを作成するのも簡単だとは言えないし、考えることが多く難しそう、などの理由ではじめから敬遠してしまうのは非常にもったいないです。
まだ実施されておらず、現状の成果に満足していない方はサーチターゲティングを検討されてみてはいかがでしょうか?
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