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リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!今から広告を始める初心者はまずココから!

数あるインターネット広告の種類の中でも、少額からすぐに手軽に始めることができる「リスティング広告」は、最も基本と言える人気の広告となっています。

 

誰でも、すぐにウェブ広告を配信することができる非常に便利なツールで、なんとなく始めることもできますが、それに伴って成果もなんとなくになってしまいます。

 

せっかく広告を運用するのであれば、しっかり成果を上げて集客アップに繋げたいところですよね。

 

広告を出稿することが簡単だからといって、事前の準備ができていなければ効果的な運用はできません。

 

そこで、リスティング広告を始める前に事前に準備をしっかりとしておけば、より効率的で効果的な広告運用をすることができます。

 

そこで今回この記事では、リスティング広告を始める前に準備しておきたいことの中でも、特に重要な準備事項を10項目、厳選してまとめてみました。

 

これから自社でリスティング広告の運用を始めていこうとしている方、広告代理店に運用を依頼されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次
  1. リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!基本の準備編
  2. ユーザーの悩みをより明確にする、BDF分析
  3. 効果的なBDFのリサーチ方法
  4. リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!具体的な準備編
  5. リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!出稿・運用スタート直前の準備編
  6. リスティング広告の自社運用と代理店運用の違い
  7. リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!今から広告を始める初心者はまずココから!まとめ

リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!基本の準備編

リスティング 広告 運用 始める 前 準備 すべき 10個 事

何事もしっかり準備することはとても大切で、リスティング広告も例外ではなく、活用して集客アップを狙いたいのであれば、事前準備はとても大事です。

 

まずは、リスティング広告に限らずインターネット広告を出稿するなら大前提となる、基本の準備をご紹介します。

 

まず、ここで取り上げる3つの項目は「3C分析」とも呼ばれ、マーケティングの世界ではよく聞く分析で、リスティング広告に限らず、ウェブ上で広告を出稿し、集客や売上げを上げるためには基本となっています。

3C分析とは?

3C分析とは、マーケティング環境分析のフレームワークです。

3C分析の3つの項目は、以下の頭文字をとっていて、

  • ユーザー=Customer(市場・顧客)
  • 競合他社=Competitor(競合)
  • 自社=Company(自社)

となっていて、まさに3つのC店「3C分析」と呼ばれていて、マーケティング環境を抜け漏れなく把握することができます。

 

リスティング広告で集客するために大事なことは、以下の3要素です。

  • ユーザーのニーズを理解する
  • 自社の強みを理解する
  • 競合他社を分析する

となっていて、リスティング広告に限らずビジネスの基本となっています。

 

3C分析では、徹底的に「事実」を集めて、集めた事実に対する解釈は、もう一つのマーケティングフレームワークSWOT分析で行い、「事実」と「解釈・意見」は明確に区別して整理します。

 

競合がリスティング広告などのウェブ広告を先に行っているのであれば、どんなキーワードなのか、どんな広告文なのか、どんな配信媒体を利用しているのかなどをリサーチすることができます。

①市場環境・顧客

市場環境や顧客の分析にて、把握するべき項目の代表例を示しています。

  • 業界の市場規模
  • 市場の成長性
  • 顧客ニーズ
  • 顧客の消費行動・購買行動

近年のマーケティング活動は、ユーザー視点で進める必要があるので、最初に分析すべき対象は市場・顧客になります。

 

今ある市場や顧客を知らないままでは自社の評価をすることもできないので、まずは、市場の規模や成長性、顧客ニーズなどの顧客の購買意欲や能力を分析します。

 

実際の分析では、「マクロ分析」、「ミクロ分析」という2つの分析を行います。

②競合環境

競合環境は、競合を分析することによって、把握するべき項目の代表例を示しています。

  • 競合各社の現状シェアと推移
  • 各競合の特徴(採用している戦略・保有リソースなど)
  • 競合の業界ポジション
  • 新規参入・代替品の脅威
  • 自社が特に注意すべき対象となる競合企業(主要顧客層、商品特性が似ている、など)
  • 注意すべき競合対企業と特徴と今後想定される行動(自社への対抗手段など)

競合の分析では、自社の売り上げや社員の数、市場シェアをはじめとする競合の状況や、競合の製品やサービスの強みや弱みを分析します。

 

競合他社のビジネスについて、「結果」と「要因」の2軸で分析を行うと良いでしょう。

 

「結果」は、競合企業の売上や利益率、顧客数や市場でのシェアなどといった、ビジネスでの明らかな成果が挙げられ、それに併せて、競合企業の資産を活かし方がわかる、社員1人あたりの売上や、顧客の単価などにも着目しましょう。

 

「要因」は、それまでの結果が出た背景や、その効率について細かく分析をします。

 

結果が出た販売ルートや営業体制、製造の流れや新製品の開発、顧客サポートなど、さまざまな場面から、競合企業の仕組みを明らかにして、高い売上を上げるためのポイントを探します。

③自社環境

自社環境は、自社の分析をすることによって把握するべき項目の代表例を示しています。

  • 自社の企業理念・ビジョン
  • 既存事業・自社製品の現状(売上、シェア、商品ラインナップ、戦略、など)
  • 既存ビジネスの特徴、強み、弱み
  • ヒト・モノ・カネの現有リソース、強み、弱み
  • 資本力・投資能力

自社の分析では、ここまでの分析をもとにして、自社の経営をどのようにしていくのかという戦略を立てていきます。

 

まず、自社について把握するために、日々変化する市場や顧客と、その変化していく市場や顧客に対して競合がどのような対応や対策をしているのかを、自社と比較をしながら探していきます。

 

経営資源、売上高、市場シェア、収益性、販路、技術力、組織力など、さまざまなポイントをありますが、それぞれ自社の強みと弱み、KSF(成功要因)を導き出していきましょう。

 

3C分析について分かったところでリスティング広告における3C分析を詳しく見てみましょう。

 

意外と疎かにしがちな部分ではありますが、これからリスティング広告を始める上で非常に大切なので、一つひとつしっかりチェックしましょう!

ユーザーの悩みをより明確にする、BDF分析

商品の大枠のコンセプトが固まったとしても、それを広告文などに落とし込むにはもっと細分化した準備が必要です。

 

その準備として最適なのが、「BDF分析」です。

そもそも、BDFという言葉をどこかで聞いたことがありますか?

 

BDFとは、

  • Belief(信念)
  • Desire(欲求)
  • Feeling(感情)

を指す言葉で、それぞれの頭文字をとったもので、ペルソナが商品に対して信じていること、望んでいること、感じていることの3つをリサーチすることで、本当にユーザーの心をつかむことが出来ます。

 

例えば、「ダイエット」のサービスがテーマなら、以下のようなポイントをリサーチしていきます。

  • Belief(思い込み):痩せられないと思い込んでいる
  • Desire(欲求):痩せて体型を変えたいと望んでいる
  • Feeling(感情):ダイエットに失敗したら嫌だ・悔しい

まったく同じ製品やサービスでも、人によって持っているイメージや理想はまったく異なります。

 

そこで、ペルソナを設定したうえでBDFをリサーチすることで、戦略的な訴求力の高いランディングページを制作することができるようになります。

 

この、BDFの信じていること(Belief)、望んでいること(desire)、感じていること(Feeling)とは、具体的にどういったことなのかをそれぞれ解説していきます。

ビリーフ(Belief):思い込み、固定概念

ビリーフは、ユーザーが商品や業界に対して思い込んでいることや、抱いている信念や固定概念を含めた信念のことです。

 

自社の商品の特徴からその商品が欲しいと悩んでいる人は、その悩みに対してどんな思い込みをしているのかということを分析します。

  • 「運動しなければやせることはできない」
  • 「今まで色々試しても効かなかったのだから、ダイエットスムージーに効果はないだろう」
  • 「高いエステに行かないと、サプリを飲むだけでは肌は綺麗にならない」
  • 「英語をマスターするには少なくとも1年は留学する必要がある」
  • 「そんな長年の悩みもこの商品を買うだけで解放されますよ」
  • 「投資なんて稼げるはずがない」

と言われれば、誰でも欲しくなってしまうのと同じ効果を狙うための分析です。

デザイヤ(Desire):欲求、願望

デザイアは、その商品に対してユーザーが望んでいることです。

  • 「痩せて可愛い水着が着られるようになりたい」
  • 「お金持ちになって世界一周がしたい」
  • 「ひどい肩こりから解放されたい」
  • 「きれいな肌になってモテたい」

といったことがデザイアになります。

商品を手に入れることで、その結果どうなりたいかということです。

フィーリング(Feeling):感情、喜怒哀楽

フィーリングは、商品に対してユーザーがどう思っているかという感情のことです。

  • 「根拠なく悩みを解決するって言われても信頼できない」
  • 「申し込もうかどうか迷っているけど、なんだか相談しにくいな」
  • 「そんなに高いの?」
  • 「何がいいのかよく分からない」
  • 「他の商品と比べて違いがわからない」

など、商品に対してこう思う気持ちがフィーリングになります。

 

同じ商品に対してでも、どんなBDFを抱くかは人それぞれではありますが、これらの感情は購入の妨げになるので、必ずこの感情を外すための準備をしましょう。

 

人間の頭の中は、どれがBeliefで、どれがDesire、どれがFeelingとはっきりと境界線があるわけではないので、厳密に区別する必要はありませんが、同じような答えが返ってきてもいいので、BDFを全てしっかりインタビューすることが大切になります。

 

「女にモテたい」「キレイになりたい」「恥をかきたくない」「英語ができるとかっこいい」「株式投資は危ない」「マーケティングはアメリカが最先端」「毎日3食ごはんを食べるべき」「1日8時間睡眠が最適」など、さまざまな想いを持っています。

そのそれぞれある分、いろいろなBDFがあるので、ペルソナのこのようなBDFをしっかりリサーチすることで、反応率を高くしていきましょう。

効果的なBDFのリサーチ方法

ここでは、BDFのリサーチ方法をご紹介します。

BDFのリサーチ方法として、一番効率的で早いのは既存顧客に質問をするということです。

 

やはり実際の声と言うのはとても強いですが、お客さんとなかなか直接話す機会がなかったり、直接聞くのでは本音を言ってくれなかったりというケースもあります。

 

そんな時は、次のような対策をすることが有効です。

お客様アンケート

一番手っ取り早く強力なリサーチとして、既存顧客に対するお客様アンケートを実施してBDFを引き出すというものです。

 

アンケートを実施することによって、ペルソナがどんなことに興味を持って、何をきっかけにして購入をすることに至ったかなど、有益な情報が得ることができます。

 

ただし、アンケートを実施するにあたっての壁としては、「お客様と直接話す機会がない」、「正直に本音を言ってくれない」、「書いてくれる内容量が少ない」、といった事態も想定され、設定した項目をそのままヒアリングすることは難しい場合があります。

なので、そういった場合には、「アンケートに答えたら特典をプレゼント」や簡単なサービスを提供するといった形式をとるなどの工夫をすることによって、記入していただける文章量も増え、よりライティングに重要となる情報を収集できるようになります。

既に商品やサービスに一定数の顧客がいるのであれば、実際の声を聞いてみることが一番で、さらにペルソナの精度が向上します。

 

アンケートをとることが出来たら、その情報を整理して、ペルソナ設計に役立てていき、購買層がセグメントしたものと違っている場合には、何が違っているのか、どう改善をしたらいいのかなどを考察してやり直すことをおすすめします。

 

そして、まだビジネスを始めたばかりで顧客がいなくてアンケートを実施することが出来ない場合でも、将来的なことを考えてペルソナの精度を高めるためにアンケートを実施する意識を持っておきましょう。

ペルソナが普段見ているテレビ番組や雑誌をリサーチ

日々、テレビや雑誌、SNSといったあらゆるメディアから常に情報を得ています。

 

インターネット主流の情報社会になったとはいえ、普段目にしているテレビ番組や雑誌の情報、常時更新されるSNSなどのメディアから情報を多く得て、それを、私たちは無意識のうちに普段目に入れているその情報を信じています。

 

ということは、ユーザーが普段から見ている各メディアでどのような情報内容が発信されているかをリサーチすることによって、BDFのBelief(固定概念、信念)を理解することが出来ます。

質問サイトやECサイトのレビューは本音のBDFの宝庫

Yahoo!知恵袋などの質問サイトや、楽天・AmazonなどのECサイトに書かれている商品レビューには、ユーザーのリアルな本音が書かれています。

 

Yahoo!知恵袋などの質問サイトには、ユーザーがどのような場面で、「どんな不安や悩みを持っているのか?」、楽天・AmazonなどECサイトに書かれているレビューは、「どんな欲求が働いて購入に踏み切ったのか?」という本音、つまり、BDFのフィーリングの部分が掲載されています。

 

また、商品レビューからは、ユーザーがどんな欲求からその商品を買ったのか?BDFのデザイアの部分が分かります。

そして、その商品にどのような気持ちを抱いているのか、BDFのフィーリングをリサーチするためには、特に評価の低いレビューを見ることが重要です。

評価の低いレビューには、その商品に対する不満が事細かく詳細に書かれているので、見逃すことなく参考にするようにしましょう。

そこに書かれている他社商品への不満を自社商品で解決をすることができる!ということを伝えることができれば、その部分を強みにすることによって、あなたの商品がよりユーザーに選ばれるものになります。

 

BDF分析をすることが出来れば、ユーザーの固定概念を覆し、欲求を満たし、商品に対する不安を払拭することが出来ます。

 

BDF分析の中でも、特に気にするポイントとしては、フィーリング(Feeling)になります。

ペルソナのフィーリングを知ることで、その商品やサービスにどんな感情を持ったのかを知ることができ、ライバル商品のレビュー見ることで、差別化を図ることもできます。

人は、ただ商品が良いか悪いかだけでは動くことはなく、感情を刺激されることによって、次の行動へと進みたくなるので、ペルソナの感情を知ることは一番重要なことになります。

 

また、リサーチのコツとしては、今では、色んな手段を使ってレビューを見ることができるので、今後の戦略も立てやすくなるので気になるレビューをメモするようにしましょう。

 

もし、何の反応もない・商品が売れないなどの悩みが出てきた場合、その原因は「ペルソナの選定」と「リサーチ不足」が考えられます。

 

相手にしっかり届けて行動してもらうには、闇雲に発信するだけでは伝わりません。相手にしっかり伝われば、感情も見えて来ます。

準備事項①:自社製品の強みを理解する

3C分析の「Company」は、自社製品の強みを理解するということです。

 

同じ商材でも、価格・品質・機能・デザインなど強みになる要素は異なるので、これからリスティング広告で宣伝をするにあたって、「自社製品・サービスの強みやセールスポイントは何なのか」など、自社の強みをしっかりと理解しましょう。

 

ユーザーは、数多くある競合製品の広告を見て比べながら、一番興味を惹かれたものをクリックするので、自社製品の強みを明確にし、広告の見出しや広告文に盛り込んでいかなければなりません。

 

市場のニーズに合っているか、競合の強さ・多さ、商品やサービスに対しての訴求方法など、また競合とは別の新しい訴求方法がないかなどを検討します。

興味・関心を引くための広告文の訴求やランディングページの作成のために、まずは自分たちで「自社の売りは何なのか」をはっきりさせることが大切です。

自社の強みが分かっていることで、リスティング広告に命を吹き込むことができます

自社の分析をすることは必要不可欠なので、必ずするようにしましょう。

準備事項②:ユーザーのニーズを調査・分析・理解する

3C分析の「Customer」は、ユーザーのニーズを調査・分析・理解するということです。

 

「自社サービスはどのようなユーザーに求められているのか」、「ユーザーのニーズはどこを重視しているのか」「ユーザーが困っていることは何か」など、ユーザーのニーズを調査・分析することは、マーケティングの基本です。

 

自社のサービスを理解した上で、ターゲットとなるユーザーを定めましょう。

ユーザーのニーズを知るということは、「広告文はどのような訴求が良いのか」、「ランディングページで何を伝えると良いのか」、「検索キーワードは何か」などを考える際に役立ちます。

普段から蓄積しているカスタマーデータがあれば、それをもとにして分析したり、ある程度、既存ユーザーがついている場合は、ユーザーを対象にアンケート調査などを行ってみるのもおすすめです。

 

広告を出稿する上で、出稿開始後の運用で迷走しないためにも、ユーザーの求めているものをある程度把握して、ウェブ上に顧客になり得る方が存在するかどうかをチェックするというのは欠かせないですね。

準備事項③:競合他社の広告をリサーチ・分析する

3C分析の「Competitor」は、競合他社の広告をリサーチ・分析するということです。

 

ウェブ上で検索をかけたときに、競合がリスティング広告を出稿していれば、競合が何社いて、どんなキーワードでどんな広告文を使ってどのようにリスティング広告を運用しているのかチェック・リサーチしてみましょう。

 

特に、リスティング広告を出稿するのが初めてという場合は、まず他社競合が「どのようにリスティング広告を運用しているのか」、「何をしているのか」を把握することは必要です。

 

また、「広告文やランディングページはどのような商品やサービスの訴求をしているのか」など、競合他社から学ぶことがたくさんあるはずなので、真似できるテクニックは吸収し、さらにライバルの広告に足りない部分も見つけてみましょう。

自社のサービス・商品が選ばれるためには、Yahoo!やGoogleキーワードアドバイスツールを使うと、競合他社がどのようなキーワードでリスティング広告を運用しているのかある程度把握することができます。

リスティング広告を運用するにあたって、3C分析を事前に行うことで、ある程度のキーワードや広告文での訴求方法が見えてくると思います。

リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!具体的な準備編

リスティング 広告 運用 始める 前 準備 すべき 10個 事

何をするにも、準備をするということはとても大事なことです。

次に、リスティング広告を出稿するにあたっての具体的な準備事項をご紹介していきます。

 

ここの部分をしっかりできるかどうかが、その後の運用成果や効率に大きく左右してくるので、すべて確実にクリアしていきましょう。

準備事項④:ターゲットのペルソナを設定する

リスティング広告では、広告を表示させる相手の「年代」や「性別」、「年収」などを設定することができますが、それを上回るペルソナ(具体的なユーザー像)の設定を行いましょう。

 

ペルソナを設定する上で気をつけるべき点として、「現実的なユーザー像」を設定することです。
 

ペルソナを設定するときに陥りがちなのが、「こんなユーザーが顧客だったらいいな」という理想論や「自分たちの顧客はこういう人間だろう」という決め付けをして、「理想的なユーザー像」を作り上げてしまうことですが、これは、最もしてはいけないことです。

 

思い描いているものと違うユーザー像であったとしても、集めた情報から導き出されるのであればそれは精度が高いペルソナになります。

 

自社製品をどんなユーザーに届けるべきなのか、ターゲットを絞って明確にしておきましょう。

ペルソナは、30代男性に向けた広告を掲示する場合、「関東に住む30代の未婚男性」などのような曖昧な設定ではなく、独身か家族を持っているのか、インドアなのかアウトドアなのか、趣味にお金を使うタイプなのかなど、具体的なレベルまで踏み込んだ設定をする必要があります。

訴求する相手に具体性を持たせることで、1つのクリックから引き出せるコンバージョンを飛躍的に増加することが出来、獲得に繋がります。

準備事項⑤:Google広告にするかYahoo! プロモーション広告にするかを決定する

リスティング広告を配信することが出来るプラットフォームはいくつかありますが、日本国内から出稿できるリスティング広告として最もポピュラーなのは、

  • Googleの運営するGoogle広告
  • Yahoo! JAPANの運営するYahoo!プロモーション広告

の2つがあります。

どちらでも同じようにリスティング広告を出稿できますが、最大の違いは掲載先です。

  • Google広告の場合は、Googleの検索結果ページと提携サイト上
  • Yahoo!プロモーション広告の場合は、Yahoo!JAPANの検索結果ページと提携サイト上

に広告を出稿することができます。

 

従来、消費者向けのBtoC商材は、Yahoo!プロモーション広告企業向けのBtoB商材はGoogle広告との相性が良いといわれてきましたが、昨今ではその差は縮まりつつあり、広告の成果をモニターしつつ両者をバランスよく利用していくのが賢いやり方でしょう。

 

しかし、慣れるまではひとつのプラットフォームに専念してノウハウを蓄積していったほうが効率的かもしれません。

なお、Yahoo!プロモーション広告では、Twitter利用者のタイムラインや検索結果、おすすめユーザー欄などに広告を掲載できる「Twitter広告」というサービスも利用できます。

一般的に、PCユーザーはYahoo! の利用が多く、近年のスマホの事情としては、iPhoneでもアンドロイドでも検索のデフォルトはGoogleなので、そのためスマホユーザーはGoogleの利用が多いと言われます。

 

しかし、最近では若年層を中心にPCでのGoogle利用もかなり増えています。

 

どちらを選ぶか、または両方で配信をするのか、ターゲット層との相性や商材の特性などを考慮して、最適なほうを選択しましょう。

 

どうしても迷ってしまう場合には、両方に少額のテストマーケティングで配信して、その後、成果に偏りが確認できたら、どちらかに寄せることも可能です。

 

予算の都合上などで悩んでしまっている場合には、Googleのみで配信すると良いかと思います。

準備事項⑥:ランディングページを選ぶ(あるいは制作する)

自社製品サイトのうち、どのページをリスティング広告のランディングページに設定するのかを、決めておきます。

 

ランディングページを選ぶ時の最低条件として、購入ボタンやお問い合わせボタンなど、コンバージョンにつながる箇所が目立つページを選ぶようにしましょう。

また、ランディングページに最適なページがサイト内にない場合に、新たな制作をする必要があります。

準備事項⑦:大まかな運用サイクルを決めておく

効果的にリスティング広告を運用するには、広告を出した後の地道で継続的な運用作業が欠かせません。

 

ターゲットユーザーと目指す成果を明確に定めたうえで、少しでも目標に近づけるようにPDCAを繰り返していくことが大切です。

 

運用作業を忘れないためにも、あらかじめ大まかな広告の運用サイクルや運用スケジュールを決めておくと安心です。

クリック数を稼げているか、CPCは妥当な価格に収まっているかなどといったポイントに注目し、思ったような成果が出ていない場合は、キーワードやキーワードごとの入札単価、広告内容の見直しをしましょう。

リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!出稿・運用スタート直前の準備編

リスティング 広告 運用 始める 前 準備 すべき 10個 事

続いて、リスティング広告の出稿・運用をスタートする前にしておかなければならない最後の準備事項を3つご紹介します。

 

いずれもリスティング広告の根幹とも言える、非常に重要な準備です。

準備事項⑧:サイトにコンバージョンタグを設置する

ウェブ広告は出稿してそれで終わりではなく、その後も運用をしつづけなければなりません。

 

一番大切なことは、成果ポイントとなるコンバージョンの計測です。

 

リスティング広告の日々のクリック数やクリック率、サイトの売上や使った費用、アクセス向上にどのような貢献を見せたのか詳しく分析するためには、事前準備としてコンバージョンタグと呼ばれるソースコードを表示させるウェブページに設置すると有効です。

 

事前にこれをしておかなければ、ウェブ広告の成果で集客や売上げが上がったかが分からないので、把握するためにも準備をしておきましょう。

 

目標を設定して、広告を出稿する以上、コンバージョンの計測は必須になるので、コンバージョンを計測することによってはじめて、リスティング広告の費用対効果がわかるため必ず設置しましょう。

 

また、コンバージョンタグを設置するだけで、リスティング広告だけでなく、サイトの内容をどのように変更すべきかも分かるようになるため、設置は必要です。

コンバージョンタグを正しく設置できていないと詳しい広告の効果やユーザーの行動がわからず、適切な運用改善が行なえません。

準備事項⑨:キーワードを選定する

どのキーワードで出稿するかを決めるキーワード選定は、成果の大きな改善に繋がる可能性があるので、リスティング広告で必要なあらゆる作業の中でも一番重要な部分かもしれません。

 

キーワード選定には大きく分けて、

  • 一語ワード(ビッグワード)
  • 複合ワード(2語、3語、……)

の2つがあり、これらをうまく組み合わせて広告を構成します。

 

キーワードの洗い出し・選定は、商品名や検索ボリュームの大きいビッグワードなどの「メインキーワード」と、メインキーワードに組み合わせて検索されそうな「掛け合わせキーワード」にわけて考えていきます。

 

ここでポイントとなるのは、極力コンバージョンにつながりそうなキーワードを選定することです。

 

自分で考えて追加するキーワードを考えるのも一つの方法ですが、配信結果やツールから判断することも一緒に並行してみましょう。

 

この場合におすすめするツールは、商品やサービスに関連する語句を検索することができる「キーワードプランナー」がおすすめで、項目の中でもコンバージョンに繋がっているもの、もしくは、繋がりそうなキーワードで追加していないものがあれば、追加するべきです。

 

関連する複数のキーワードと組み合わせることで、検索を行っているユーザーに向けてピンポイントな広告を提供することができます。

クリック数が多くても売上に結び付かないキーワードは残していても意味がないばかりか、赤字を作る原因になるため、早急な排除が必要不可欠です。

現状配信しているキーワード以外でも、問い合わせに繋がるものを探して追加していきましょう。

準備事項⑩:広告文を作成する

キーワード選定と並行して行うのが、「広告分の作成」です。

 

広告文は、ユーザーの興味関心を引き寄せる効果があるので、クリック率を高める重要な要素としてリスティング広告でもやはり広告本文が大切だというのは、言うまでもありません。

 

出稿するキーワードと広告が矛盾なくつながるように、自社ならではの商品やサービスのメリット、セールスポイントなどを織り交ぜつつ、規定文字数内で魅力的で端的な広告文を設計して伝えましょう

 

広告文でユーザーの関心を惹くコツとしては、「今ならレディース服が安い」といったような曖昧な文言ではなく、「今ならレディース服が最大40%オフ」などのように、出来るだけ具体的な文字を盛り込むことです。

 

また、競合他社の広告文を分析して、価格や効果、実績などで勝る部分を見つけて、思わずクリックしたくなるような広告文を作成していくのですが、具体的な数値を用いると説得力が増すのでおすすめです。

 

広告を出稿後も広告効果を見極めつつ、広告の運用効果を上げるのに不可欠なので、必要ならば文章をブラッシュアップすることも忘れずにしましょう!

検索を実際に行うユーザーの気持ちになって、「このワードで検索したとき、どんな広告が表示されたらクリックしたくなるだろう」という視点で、広告を作成するように心がけてください。

リスティング広告の自社運用と代理店運用の違い

リスティング広告は、比較的安い予算で見込み顧客へアプローチをすることができま、また、広告を出稿するまでの期間も短く、継続や停止をしたり、改善をすることも簡単にすることができます。

 

ただし、キーワードの選択によっては高コストになってしまったり、アクセスが伸びず、運用方法の改善や作成のやり直しなど、手間がかかってしまいます。

 

自社の中に、社内リソースやノウハウが足りていない場合には、代理店にお任せして運用してもらうというのも一つの手です。

 

代理店は、Web広告の運用実績がしっかりあり、運用ノウハウはもちろん、分析や改善について的確にアドバイスをしてくれるので、自社での運用に困ってしまっている場合には、代理店という選択肢もあるということを思えておきましょう。

リスティング広告運用を始める前に準備すべき10項目!今から広告を始める初心者はまずココから!まとめ

リスティング 広告 運用 始める 前 準備 すべき 10個 事

ここまで、リスティング広告運用を始める前に準備すべき10個の項目をまとめて見てきました。

 

まとめてみると、

まとめ
  • ユーザーのニーズを理解する
  • 自社の強みを認識する
  • 競合他社の分析をする
  • ターゲットのペルソナを明確にする
  • アドワーズにするかYahoo! プロモーション広告にするかを決定する
  • ランディングページを選ぶ(あるいは制作する)
  • 大まかな運用サイクルを決めておく
  • サイトにコンバージョンタグを設置する
  • キーワードを選定する
  • 広告文を作成する

広告を出稿するまでにこのくらいの工数を経ているということを、知らない運用者の方もいるかもしれません。

 

リスティング広告は、出稿使用と思えば、本当にいつでもすぐにでもはじめることが出来ますが、それはあくまで3C分析や、広告の目的をはっきりさせたうえでのことです。

 

準備ができていても、コンバージョン測定ができていなかったり、なんてこともよく聞きますが、集客の基本である3C分析は必ず必要です。

 

3C分析を行うことは、リスティング広告を運用する上で最も大切なことです。

 

リスティング広告は「運用型広告」と呼ばれている通り、出稿後の運用も大事になってくる広告なのですが、実は始める前段階の準備も同じくらい大切なのです。

 

運用後の調整もすることが出来るので、それからでもいいかもしれませんが、少しでも効率よく広告出稿を始めたいのであれば、しっかりと時間をかけて分析し、目標をもって取り組みましょう。

 

会社がオンラインマーケティングに力を入れることになり、これから新しくリスティング広告を開始するという担当者の方も、成果を上げるために、ぜひ今回ご紹介してきた内容を参考にして、必ず事前準備をして万全の態勢で出稿開始に臨んでください。

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