皆さんは、広告を出稿するときに「シミュレーション」はしていますか？
Facebookの広告運用のためのプラットフォームである広告マネージャには、広告の試算を行うシミュレーション機能があります。
シミュレーションをすることで、どれくらい影響が出るのかなど、費用対効果まである程度仮説を立てることができます。
広告を出すだけでなく、広告を出す前にどのような費用対効果が見込めるシミュレーションを行うことが出来るんです。
広告のターゲティングや、出稿金額などを設定すれば、どのぐらいのユーザーからの反応を得ることが出来るのかどうか予測することが出来ます。
シミュレーションは広告だけでなく様々な面で役に立ちますが、Facebook広告のシミュレーション方法などを見ていきましょう！
Facebook広告のシミュレーションとは？
では、Facebook広告の「シミュレーション」とはいったい何なのかを見ていきましょう。
Facebook広告は使い勝手の良いサービスとして人気です。
広告マネージャーという広告管理ツールがあって、入稿の設定をすべき項目ごとにナビゲーションをしてくれたり、配信結果についてもわかりやすく表示されるので使いやすいんです。
Facebookには様々な広告配信方法がありますが、そのどれもが配信してみないと効果がどんなものかわかりませんよね。
しかし、実際に広告を出すとなるとユーザーの反応もしっかりと考慮しなければいいけません。
思っていたものと違ったり、予想以上の効果が得られたりすることもあるでしょう。
実際に、広告を打ってみないとわからないなんてことはたくさんありますよね。
初めてFacebook広告を配信する人にとって、費用対効果を予想することは難しく、広告媒体としてFacebookを利用することの判断がし難いという点もあります。
それを、ある程度仮説立てするために必要なのがシミュレーションなんです。
実は、Facebook広告マネージャーには、試算を行うシミュレーション機能があります。
広告を出稿する前に費用対効果がどれだけ見込まれるのかなど、詳細までわかってしまいます。
どれくらいのユーザーからの反応を得られることができるのかを予測することができます。
広告を配信する前にその費用対効果の見込みが分かっていれば、効率的に広告を配信することが出来ます。
Facebook広告は費用対効果が高い
Facebook広告は、費用対効果が高いです。
Facebookはターケティングの精度が高く、他の媒体と比べてクリック単価が低いことがその理由とされています。
それでは、詳しく見ていきましょう。
精度の高いターケティング
Facebook広告はターゲティングの精度が高く、必要としているユーザーによって確実に訴求することが出来るため、目的のユーザーにリーチしやすいのです。
コンバージョン率が高くなる可能性もあり、広告の効果が高いと言えます。
Facebookと言えば、実名で登録している人がほとんどで、個人情報をしっかり細かく登録しているので精度の高いターゲティングが可能となります。
広告を出稿するときにしっかりとイメージがあれば、それに該当する人に広告を届けやすいという仕組みになっています。
クリック単価が低い
広告のタイプにもよりますが、リスティング広告等の他の広告媒体と比べてFacebook広告はクリック単価が低いです。
例えばリスティング広告では、クリック単価が1,000円以上するものでも、Facebook広告だと高くて200円以下ということもあります。
クリック単価が低いということは、CAPが低くなるという確率も高く、リスティング広告とコンバージョン率が変わらなくてもクリック単価が低いだけで、Facebook広告のCAPが低くなるんです。
リーチ数の多さ
Facebookと言えば、かなりユーザーが多いことでも有名です。
世界で月間23億7,500万人、国内では月間2,600万人もアクティブユーザーが利用しています。
Facebookの傘下であるInstagramにも広告を配信することが出来ます。
利用するユーザーが多ければ多いほど、リーチ数は多くなります。
課金方法の多さ
Facebookは、広告フォーマットに最適な課金方法を選択することが出来ます。
- CPC（クリック課金）
- CPM（インプレッション課金）
基本的に、以上の2つの課金方法を選択することが出来ます。
他にも、動画広告なら「ThruPlay」という課金方法で、動画を視聴完了、または15秒以上再生された動画広告に対してのみ課金されるというFacebook独自の方式があります。
興味のないユーザーに対しては費用が発生しないという高い費用対効果を発揮することが出来ます。
拡散される可能性が高い
Facebookには、「いいね！」や「シェア」等の機能が備わっています。
シェア機能では、シェアしたユーザーの周りの知り合いにも広告が表示される仕組みになっています。
こうすることで、一度の広告配信で、多くのユーザーにリーチできる可能性が高くなりますね。
また、シェアされた広告には費用がかかりません。
ですから、コスト以上のパフォーマンスを発揮することが可能です。
Facebook広告のシミュレーションを行うタイミングは？
Facebook広告のシミュレーションというのは、広告を出す際に必ず行わなければいけないというものではありません。
数値による客観的な指標なので、誰がやっても同じような結果になってしまいます。
ですから、シミュレーションを行うタイミングというのは以下のような場合が良いとされています。
- 初めて広告を出稿しようとしているけど、必要となる予算が全然予想できない
- 自身で広告を運用しているが、どこから改善したらいいのかわからない
- 費用感がわからないような新しい媒体を利用するとき
逆に、Facebook広告のシミュレーションが不要な場合は以下のような場合となります。
- 広告運用経験があるので、掲載結果から改善ポイントを把握することが出来る。
- 広告運用経験があるので、成果に対し、どのぐらいの費用が必要になるのかだいたいわかっている。
- 広告運用で使用可能な予算が決定していて、予算内で最大限に成果を出したいとき。
Facebook広告のシミュレーションを実施しても、成果が向上するというわけではありません。
Facebook広告のシミュレーションは、広告設計が心配な場合や、運用する際の目安が知りたい時に実施するといいでしょう。
Facebook広告のシミュレーションの方法
広告のシミュレーションでは、広告予算や配信期間に対して、期待できるリーチ数やクリック数を算出することが可能となります。
広告マネージャを利用したFacebook広告のシミュレーションはどのようにして行うのか、その手順をご紹介します。
広告マネージャの立ち上げとシミュレーション設定
Facebook広告のシミュレーションをするには、各種設定が必要なので見ていきましょう。
まず、Facebookの広告に関する管理画面である広告マネージャを立ち上げます。
Facebookのメニューボタンから広告管理画面を起動すれば、広告マネージャの立ち上げが出来ます。
次に、実際に広告出稿をするときと同様に、広告の作成を行い、作成した広告でシミュレーションを行います。
シミュレーションは、広告マネージャの設定の変更を行うことで実行されます。
実際の広告の設定と同じですので、シミュレーションであることを意識することもありませんし、実際とは異なる設定する必要もありません。
広告配信の目的とオーディエンス
まず、広告配信の目的を決めます。
目的の設定によってシミュレーションの結果が変わってきます。
一度設定した目的を変えたりして、いくつかのシミュレーションを試してみるのもいいかもしれません。
次にオーディエンスを設定しましょう。
オーディエンスは、広告が狙っているターゲット層の設定です。
国や地域、年齢、性別、言語といった内容を設定します。
さらに、趣味や興味、関心事、性質といったカテゴリーを細かくターゲティングすることも可能です。
予算と配信期間
次に、実際に配信するにあたって必要となる予算と配信期間を設定します。
Facebook広告では、キャンペーン単位に予算を設定する方法と、広告セットごとに予算を設定する方法があります。
例として、広告セットごとに最適化をかけていく方法を見ていきましょう。
キャンペーン単位で予算を設定する場合は、1日の上限金額、または通算予算から設定を選ぶことが出来ます。
すでに、広告予算が決まっている場合は通算予算の金額を入力してみましょう。
配信期間は設定した広告セットを今日から継続的に掲載する場合と、開始日と終了日を設定する場合の2パターンあります。
これから行うキャンペーンの告知であれば、キャンペーンの実施期間を考慮して期間を設定するというような事が可能だというわけです。
シミュレーションの結果を見る
設定が完了すると、シミュレーションの結果をすぐに見ることが出来ます。
シミュレーションの結果として見えるのが、コンバージョン数やリーチ数の推定です。
潜在リーチ数は推定される1日のコンバージョン数と、その際に想定される予算が算出されます。
これによりコンバージョン1件当たりの単価がわかりますので、計画していたものとどれくらい異なるかをイメージすることが出来ます。
この結果を見て、思った以上にリーチ数が少ないと感じた場合は、もっと広い範囲でのターゲティングで再度シミュレーションを試してみるのもいいでしょう。
また、多すぎるようであれば、他の条件を加えてより細かいターゲティングをしてみることも可能となります。
ここは、ご自分で考えてFacebook広告の設定を行っていきましょう。
Facebook広告のシミュレーションの注意点は？
では、Facebook広告のシミュレーションをする前に注意点を見ていきましょう。
注意点を避けておくことは大変大事です。
シミュレーションは、あくまでも推定されたものになりますので、実際の結果とは違うということも考えられます。
どのような点に注意をすればいいのか、注意点を見ていきましょう。
Facebook広告のシミュレーションは絶対ではない
広告マネージャーから算出されるシミュレーション結果というのは、あくまでも推定であり、確定された数値や保証された数値ではありません。
状況によって変動していくものと考えます。
あくまでシミュレーションなので絶対ではないということですね。
ネット上でAiが判断した数値になるので、必ずその値になるとは限りません。
実際にログインしてタイムラインを見たり、広告をクリックしたりするのはユーザー自身が決めることなので、確定できる保証がないんです。
人それぞれのトレンドがあるので、シミュレーションの結果と正反対になる可能性もあります。
ここばかりはシミュレーションになるので、保証された値ではありません。
そのため、シミュレーションで出ている数値もかなり幅をもたせた表記になっています。
実際にはどういったパフォーマンスになるかは、やってみないと分からないということです。
シミュレーションの結果だけを信じてしまうというのは危険であるとも言えます。
広告のクリエイティブがポイント
実際にユーザーに広告をクリックしてもらったり、なにかしらのエンゲージメントを起こしてもらうなど、行動を結果に表すためには、広告のクリエイティブはとても重要なポイントです。
ユーザーの印象に残るような広告になっているのか、広告画像が表示された時、興味を引くようなものになっているか。
広告のクオリティを上げることは重要です。
ユーザーからクリックを集められるような広告を用意する必要があります。
ついついクリックしてしまいたくなるような広告を用紙することが、クリックを集めるコツとなります。
広告配信後のシミュレーション活用が重要
シミュレーションは、広告を配信する目安として利用することが出来ます。
費用対効果の予測を正確に行いたい場合には、過去の実績から判断する必要があります。
新しくFacebook広告を始める企業には、その指標がありません。
このような場合にシミュレーションは運用のイメージづくりに役立つのです。
すでに運用している場合には、今広告をしている項目を変更することによってどうなるかという視点からシミュレーションを利用することができます。
運用しながら予算を決めたり、広告クリエイティブを考慮したりなど広告の最適化作業にとても役立ちます。
Facebook広告のシミュレーションのメリットは？
では、Facebook広告のシミュレーションのメリットを見ていきます。
メリットはたくさんありますが、代表的な2つを見ていきます。
運用実績が無くてもシミュレーションできる
まずはこれでしょう。
運用実績が一切なくてもシミュレーションが可能です。
指標となるものがないと、運用することに抵抗感があるかもしれませんが、予算を検討する材料としてシミュレーションを活用することが可能です。
ですから、運用して初めての方にはおすすめの機能かもしれませんね。
広告運用の改善に役立てる
次はFacebook広告のシミュレーションは、広告運用に最適化することができることができます。
柔軟に設定を改良することができ、次の広告配信に役立てることができるようになります。
0円でシミュレーションから運用改善ができるのが、大きなメリットでもありますね。
意思決定の参考にできる
広告シミュレーションをすることによって、広告を出したときに得られる成果の期待値を算出することが出来ます。
それにより、広告を出稿における費用も把握することが出来ます。
コンバージョン単価や、広告費用対効果、獲得できるリードの件数などの期待値は意思決定の参考指標として活用することが出来ます。
広告設計の参考にできる
広告を実際に出す前には、だいたいの広告の成果を把握することが出来れば、前もって広告設計の修正を行うことが出来ます。
そうすることによって、リスクの削減にも繋げることが出来ます。
広告シミュレーションをした際、注意する点は以下の通りです。
- 目標値と各指標の値のかけ離れすぎていないかどうか
- 必要な費用が予算を超えていないかどうか
この点について確認することによって、広告を出す前に大きな失敗を防ぐことが出来ます。
Facebook広告の費用対効果を最大限発揮するためにはどうする？
Facebook広告による費用対効果を高めるために重要なポイントは、どのようなユーザーに、どのような訴求が合うのかを把握するという事です。
ユーザーをターゲティングしても、それが必要のないユーザーであったり、全く関係ない訴求であった場合に費用対効果を高めることは困難です。
ですから、広告を配信する前にはしっかりとペルソナを設計することや、ABテストを行ってどのような訴求が当てはまるのかをしっかりと把握する必要があります。
Facebook広告のシミュレーションとは？費用対効果を試算する方法！まとめ
Facebook広告のシミュレーションは、必須といってもいい事象です。
Facebook広告のシミュレーションを行うことにより、どれくらいの集客ができるのかなどを可視化することができます。
これをしていないと、ばくちのような結果になってしまうことがあります。
しっかりと予算などが決まっている場合には、シミュレーションをしないと大損してしまうという可能性もありますよね。
損をしないで、最大限費用対効果を引き出すためにはFacebook広告のシミュレーションを活用して費用対効果を試算するのが効果的です。
ただし、あくまでもシミュレーションであるということを忘れてはいけません。
Facebook広告のシミュレーションを行う際にも、目的などを決めておきましょう。
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