私たちが普段から使用しているLINE。
LINEは、日本国内でも月間ユーザー数が8,900万人を超えています。
SNSを利用している人の中でも、81.3%がLINEを利用しており、かなり高い利用率を誇っています。
年齢層も幅広く、アクティブユーザーがかなり多いSNSとなっています。
LINE広告では様々なターゲティング方法を活用してLINEユーザーへ広告を出稿することができます。
年齢や性別、地域など特定の条件に当てはまるものへ広告を出稿できるので、LINE広告の費用対効果は高いとSNS上でも話題です。
このように、年齢、性別、地域、興味や関心などでターゲットを指定して配信をする機能をデモグラフィックデータ配信と言います。
ターゲティングについては、広告グループから設定を変更することが出来ます。
そこで今回は、LINE広告デモグラで配信を開始する方法をご紹介します。
また、特徴や配信される先についても見ていきましょう。
LINE広告のターゲティング方法は?
まずは、LINE広告で提供されているターゲティング方法について紹介します。
LINE広告というのは、大きく分けて4種類のターゲティング方法があります。
- LINEデモグラフィックデータ配信
- オーディエンス配信
- 類似配信
- クロスターゲティング
となっています。
それぞれのターゲティングについて詳しく見ていきましょう。
LINEデモグラフィックデータ配信
まずは、LINEデモグラフィックデータ配信です。
LINEデモグラフィックデータ配信は、LINE広告に限ったターゲティング方法ではなく、Facebook広告やTwitter広告などでも活用されている有名な配信方法です。
ターゲティングの仕方としては、
- 性別
- 年齢
- 地域
- 興味関心
などからユーザーを割り出し広告を出稿するというものです。
これらのデータは、LINEの登録データやみなし属性をもとに判別しています。
みなし属性というのは、LINEネットワーク内でのユーザーの行動履歴やスタンプの購入履歴、LINEの公式アカウントやLINE@の友達登録などをもとに分類された属性のことです。
LINEは実名を登録しなくても使用することが出来ます。
そのため、属性データなどは曖昧な場合も多く、様々な情報をもとにして「みなし属性」として判断しています。
Facebookなどは実名登録やプロフィールを設定することが必要なのでターゲティングの精度はかなり高いものとなっていますが、LINEはそこまでの精度が見込めない分、みなし属性によってターゲティングしているのです。
LINEの圧倒的なリーチを利用して、多くのユーザーにアプローチすることが可能となっています。
オーディエンス配信
オーディエンス配信とは、広告出稿主が決めた一定のオーディエンスに対して広告を出稿することができる配信方法です。
また、リターゲティング配信もこのオーディエンス配信に含まれています。
さらに、
- 電話番号
- メールアドレス
などをアップロードし、LINEのデータと照合することで特定のLINEユーザーへのアプローチも可能にしています。
オーディエンス配信の機能を活用することで、的確なターゲティングで広告配信をすることが出来るようになりました。
自社サイトにユーザー登録しているユーザーに、新しいサービスの広告を配信したいという場合には、自社で管理している電話番号をLINE広告にアップロードすることで正確なターゲティングが可能となります。
また、LINE公式アカウントの友だちオーディエンスに対して配信することも可能で、アカウントの友だちになっているか、もしくはブロックされている友だちかを選択することが出来ます。
オーディエンスは次のようなものがありますので参考にしてみて下さい。
オーディエンス | 説明 |
ウェブトラフィックオーディエンス | LINE Tagのトラッキング情報をもとに、サイトを訪問したユーザーのデータのこと。 サイト内の購入などイベントに基づいたオーディエンスを作成可能。 |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE公式アカウントの友だち、ブロック中の友だちのオーディエンス。 |
IDFA/AAIDアップロード | 保有しているIDFA/AAIDのデータ。 iOSの端末識別にはIDFA。 Androidの端末識別にはAAID。 これらを取得することによって、LINE広告のオーディエンスとして活用可能。 |
モバイルアプリオーディエンス | アプリを開いた人、アプリ内で購入した人などアプリ内のイベントに基づいたデータ。 |
動画視聴オーディエンス | 指定した動画広告の視聴ユーザーのデータ。 動画の再生率を指定することでオーディエンスを作成することも出来る。 |
電話番号アップロード | 保有している電話番号のデータ。 |
メールアドレスアップロード | 保有しているメールアドレスのデータ。 |
類似配信
類似配信というのは、オーディエンス配信で利用しているオーディエンスをもとに、類似しているユーザーへ広告を出稿することができます。
類似配信の濃度は1~15%まで調節可能です。
小さければ小さいほど元のオーディエンスと似ているということになります。
類似濃度が高いほど、オーディエンスのサイズは小さくなります。
オーディエンスサイズが小さいとリーチ出来る人数に限りが出てきてしまいますが、獲得見込みの高いユーザーに広告を配信することが出来ます。
反対に、濃度が低いほど獲得見込みは低くなります。
しかし、元のオーディエンスに似ているユーザーに対し広くアプローチすることが可能になります。
ただ、小さすぎると獲得できるユーザーは質が高くなりますが、新規獲得の可能性はグンと下がってしまいます。
とある企業によると、オーディエンスで類似濃度を拡大して配信することで大成功した事例があります。
そのため、濃度は濃すぎてもダメで薄すぎてもダメだということがわかります。
あくまで出稿する広告に合わせて濃度を定める必要があります。
アップデートによって、類似オーディエンスを自動で選択することも可能になります。
現在、LINE広告の配信を行っている企業のうち約80は自動入札を採用しています。
年々精度は上がってきているので、予算に余裕のある企業は試してみるといいでしょう。
クロスターゲティング
LINE広告には、クロスターゲティングというターゲティングがあります。
今までのターゲティングとは違い、LINEアカウントやLINEポイントADのようなLINEの他プロダクトで入手したユーザーデータを活用し、ターゲティングを行う方法となっています。
LINEの他プロダクトをまたいでオーディエンスを共有し、広告配信をします。
LINE広告のその他の配信機能は?
LINE広告のデモグラ配信、オーディエンス配信、類似配信、クロスターゲティングについて見ていきましたが、その他の配信機能についても見ていきましょう。
友だち追加
友だち追加の機能は、LINE広告を通してLINEの公式アカウントの友だちを獲得することを目的としています。
友だちが追加されるごとに課金されるシステムになっています。
自然な形で興味関心の高いユーザーと友だちになることが出来ますし、少額から始めることが出来るので費用対効果も高いです。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信
LINEの公式アカウントの友だちのデータをもとに配信するターゲットを作成して、オーディエンスに配信することの出来る機能です。
オーディエンスはターゲットリーチ(ブロックされていない友だち)と、ブロック中の友だちの2つを作成することが出来ます。
オーディエンスをもとにして類似オーディエンスを作成することも出来るので、広告に接触したことのないユーザーに対しても広告を配信することが出来ます。
リエンゲージメント配信
リエンゲージメント配信は、LINEのアプリをインストールしたけれど休眠状態になっているユーザーに対して広告を配信することが出来ます。
ユーザーが過去にアプリ内でとった行動に応じてターゲットを探してくれますので、目的に繋がりやすい広告配信をすることが期待出来ます。
自動最適化配信
自動最適化配信では、機械学習を使って自動的に広告の入札の最適化を行うことが出来ます。
設定目標を達成できるように自動で入札を調整して広告を配信してくれるので、効率の改善や広告運用の工数削減に繋がります。
予約型広告
予約型広告というのは、配信面や期間など出稿内容があらかじめ決められている広告の事を言います。
リアルタイムで調整することのできる広告ではなく、配信した後に調整することが出来ません。
LINE広告の予約型広告は、月に1回以上タイムラインの広告に接触しているユーザーに優先的に広告を配信することのできる「リーチ&フリークエンシー」と、広告接触の有無でユーザーを分類し、ユーザーに対してブランドリフト調査が実施できる「ブランドリフトサーベイ」の2種類があります。
これらを利用するには色々と条件がありますので注意しましょう。
LINE広告のセグメントについては?
では、LINE広告デモグラフィックの配信前に、LINE広告で用意されているセグメントについてご紹介します。
各ターゲティングについては、広告グループから設定することが出来ます。
利用できるオーディエンスデータについては、OSや携帯キャリアなどの一部の属性を除いて、LINEファミリーサービスでLINEユーザーが登録した年齢や性別、エリア情報、行動履歴などをもとに生成しています。
セグメントは以下の通りです。
地域
都道府県別や市区町村別、さらに居住地・勤務地・現在地での指定配信・除外配信が可能です。
また、地域についてはアップデートされたことによって特定地域の半径レベルでのターゲティングが可能となりました。
今までは、地域セグメントというのは47都道府県と市区町村を選択してターゲティングすることしかできませんでしたが、次のような配信対象や地域が詳細に設定できるようになったのです。
- この地域に住んでいる人
- この地域で働いている人
- この地域に最近いた人
地域は、「地域」と「半径」を指定する方法から選択することが出来ます。
- 地域を設定する場合:都道府県、市区町村レベルで選択をすることが可能。(配信や除外の設定も可能)
- 半径を指定する場合:住所検索、ピン、緯度経度で特定の地域を指定することが出来る。
半径は3km以上から設定可能で、配信や除外の設定も可能。
LINEの地域情報提供に同意されているユーザーのみなし属性からデータを抽出しています。
年齢
年代別での指定配信が可能です。
設定可能な区分は以下の通りです。
14歳以下、15-19歳、20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳、40-44歳、45-49歳、50-54歳、55-59歳、60-64歳、65歳以上
性別
男女を指定した配信ができます。
OS
Android OS、iOSに加え、各OSのバージョン別の指定配信が可能です。
詳細ターゲティング
以下3パターンのセグメントを指定・除外して配信することが可能です。
詳細ターゲティングを複数選択するとor条件で設定されるため、and条件で設定したい場合は 「条件を追加」から選択してください。
- 興味関心:18種類のカテゴリからの選択が可能です。
また、自動車はさらに9種類から選択することができます。 - 行動:テレビ視聴頻度、キャリアやモバイル端末の変更状況など、計7種類の行動データから選択可能です。
- 属性:配偶者有無、子供有無、携帯キャリア、推定収入、計4種類の属性データを選択可能です。
LINE広告のデモグラ配信の設定方法は?
LINE広告でデモグラフィックデータ配信を行う場合、様々なターゲティング方法を使って広告を配信することが出来ますが、ターゲティングについては広告グループで設定することが出来ます。
- トップページの「広告アカウント」のタブから確認や変更をしたい広告アカウント名をクリックします。
- 広告マネージャーの広告グループタブから確認したい広告グループの「編集」または鉛筆マークをクリックします。
- 表示されるポップアップで設定内容を確認します。
- 変更する場合には変更内容を入力して、「保存」をクリックします。
これで設定は完了です。
LINE広告のデモグラ配信の地域ターゲティングの詳細は?
LINE広告のセグメントで、地域ターゲティングがアップデートされたと説明しました。
その詳細について見ていきましょう。
地域の指定
広告配信では、地域ターゲティングというのは基本中の基本です。
LINE広告の地域ターゲティングは、都道府県や市区町村単位で地域ターゲティングをすることが可能となっています。
半径の指定
LINE広告では、配信したい地域を地図上から半径で指定することも可能です。
検索ウィンドウから、中心にしたい場所を設定することが出来ます。
都道府県や市単位でしか地域指定をすることが出来ません。
狙いたい地域があるという場合には半径指定してみましょう。
また、地域を細かく設定するのではなく、だいたいの地域を指定したいという場合には地図上のピンによる半径指定も可能です。
ピンによる指定は、思い通りの場所を中心地に設定することが出来るので、好きな場所を中心地に設定しましょう。
半径の指定は3km以上~50kmまで指定することが出来ます。
除外することも可能で、除外すると赤い円で表示されます。
配信対象
配信対象とするユーザーを選択することも可能です。
商材別に使い分けたい時などは設定するといいでしょう。
配信対象は次の中から選択することが出来ます。
- この地域に住んでいる人、この地域で働いている人、この地域に最近いた人
- この地域に住んでいる人、この地域で働いている人
- この地域に住んでいる人
- この地域で働いている人
- この地域に最近いた人
住んでいる、働いている、最近いたという基準としては、「位置情報」をもとにしています。
- 夜間にいる時間が長い・・・住んでいる
- 日中にいる時間が長い・・・働いている
- 最近いた・・・GPS
判断基準としてはこのようになっています。
設定方法
では、地域セグメントの設定方法について見ていきましょう。
- LINE広告の管理画面にログインし、任意の広告アカウントから広告グループの作成または設定したい広告グループの「編集」ボタンをクリックします。
- 左メニューの「ターゲット設定」、地域の項目の「編集」をクリックします。
- 配信対象を選択します。
- 指定方法を選択します。
「地域」か「半径」から選択します。 - 検索ボックスから「配信」か「除外」の設定を行います。
「配信」や「除外」をする地域や半径の起点となる場所を検索ボックスから設定しましょう。 - 「完了」をクリックし、設定内容を保存します。
「地域」や「半径」を指定する方法については、以下の通りです。
地域 | 都道府県や地域名を入力すると候補の名称が表示されるので、正しい候補を選択し、「配信」か「除外」を選択します。 |
半径 | 検索ボックスに「地域名」「住所」「緯度経度」のいずれかを入力して、正しい候補をクリックします。 半径を指定し、「配信」か「除外」を選択します。 |
半径を指定する時の注意点は次の通りです。
- 半径指定は5つまで設定可能。
- 半径の最小値は3km。
- 「配信」と「除外」で円が重なってしまった場合には、「除外」が優先される。
作成したオーディエンスは1,000以下の場合配信されにくくなってしまう可能性があるので、ターゲティングは絞りすぎないようにするのがおすすめです。
LINE広告デモグラのメリットは?
では次に、LINE広告のデモグラフィックデータ配信のメリットをご紹介します。
アクションに繋がりやすい広告運用が可能
LINE広告のデモグラ配信は、年齢、性別、地域や興味関心など、ユーザーの細かい動きや心理からターゲティングをすることが可能です。
そのため、アクションに繋がりやすいようなユーザーに絞り広告を出稿することができます。
費用対効果の高い配信が可能になります。
セグメントが詳細
これはLINE広告デモグラ以外でも言えることですが、LINE広告のセグメントは非常に詳細です。
細かすぎるとあまりLINE広告デモグラの配信の効果は得られませんが、適当すぎても広告出稿先が定まらず、費用対効果が悪くなってしまいます。
LINE広告のフォーマットは?
では、LINE広告のデモグラ配信のようなターゲティングを済ませた後、LINE広告を出稿していきます。
LINE広告のフォーマットについて確認しておきましょう。
LINE広告では、広告配信面に応じて5つの広告フォーマットが用意されています。
Card
Cardは静止画(1200 x 628px)と動画(画面比率16:9)のフォーマットとなっています。
横長形式で表示されるようになっています。
主に、
- トークリスト
- タイムライン
- LINE NEWS
などへの出稿が向いています。
ほとんどの掲載面に対応しています。
Square
Squareは静止画(1080 x 1080px)と動画(画面比率1:1)のフォーマットです。
正方形の形式で表示されるようになっています。
主に、
- トークリスト
- タイムライン
- LINE NEWS
などへの出稿が向いています。
スマートフォンの画面に大きく表示されるようになっています。
Vertical
Verticalは、動画専用(画面比率9:16)のフォーマットです。
動画専用の広告フォーマットで、画面を占有するように大きく表示されるのが特徴です。
そのため、タイムラインのみの配信になります。
タイムラインでは上下がトリミングされてしまうので、動画比率が設定と異なって表示されてしまいます。
字幕やテキストを入れる場合には注意しましょう。
カルーセル
カルーセルは1つの枠にスライド形式で画像を最大10枚まで掲載することができます。
画像をスワイプすることが出来ます。
ユーザーの閲覧履歴に応じて商品を掲載することのできるダイナミック広告やタイムラインに配信することが可能になります。
また、
- LINE Dynamic Ads
- タイムライン
- LINE NEWSの一部
- LINE BLOG
- LINEポイントクラブ
に対応しています。
画像+テキスト
画像テキストはその名の通り、画像とテキストだけで構成されているフォーマットです。
トークリストで表示されるようになっています。
トークリストにはCardやSquareも表示されますが、テキストが切れてしまったり画像も他の広告に比べて表示が小さくなっています。
画像については個別に用意しておいてもいいでしょう。
LINE広告のデモグラ配信を開始するには?特徴や配信される先についても!まとめ
今回は、LINE広告のデモグラフィック配信についてご紹介しました。
LINE広告のデモグラ配信を行うことによって、ユーザーの興味関心や属性などを絞り込み、ユーザーのアクションに繋がりやすい広告配信を行うことが出来るようになります。
そうすることで、費用対効果も高くなることが期待できます。
LINE広告のデモグラ配信は、LINE広告が提供しているターゲティングの1つで、他にも沢山のターゲティング手法が存在します。
LINE広告の様々なターゲティング、配信機能を活用することで、見込みの高いユーザーに対して効率よく広告配信を行うことが出来るようになるんです。
LINE広告のデモグラ配信と併用して、沢山のターゲティング手法を使うことでより良い広告運用が可能なります。
また、LINEは日々アップデートを重ねているので、どんどん色々な機能が追加されていますのでチェックしておきましょう。
是非、色んなターゲティングを活用してみて下さいね!
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