メールマーケティングにおける一つの代表的な手法として、「ステップメール」というものがあります。
ステップメールは、顧客が会員登録などを何かしらのアクションをした日を起点として、あらかじめ決めておいたスケジュールでメールを複数回に渡って配信をするというメールマーケティングの手法になります。
聞いたことはあっても、作成方法や具体的な配信方法は知らないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回この記事では、【ステップメールの作成の方法とは?メールの書き方のコツもご紹介!】ということについて、解説していきたいと思います。
少しでも参考にしていただければ、幸いです。
ステップメールの具体的な作り方
ここでは、ステップメールの具体的な作り方について、見ていきたいと思います。
ステップメールの作成方法は、下記のような流れで作成していきます。
- ターゲット(メルマガの読者)を決める
- 目標を決める
- カスタマージャーニーマップを作る
- シナリオを作成する
- メールの文面を作成する
- ステップメールの配信を設定する
- メール開封後の効果検証を実施する
それぞれについて、詳しく解説していきたいと思います。
ターゲット(メルマガの読者)を決める
まずは、ステップメール配信の対象となるターゲット読者を決めていきましょう。
ターゲットとするユーザーが、どのような悩みを持っていて、どんなニーズを抱えている見込み顧客を対象にするのかを決めないと、効果的なシナリオの設計することができません。
なので、シナリオを作成する前に、必ずターゲットを決めておくことが重要になります。
ターゲットがどんな人なのかを考えることも必要になるので、典型的な顧客の詳細な人物像を考える、「ペルソナ」の設定なども役に立つかと思います。
メールを送る目標を決める
そして、「なぜステップメールの配信をするのか」という目的を明確にすることが重要になってきます。
掲げる目標としては、たとえば、
- 売上のアップ
- 顧客満足度の向上
- 顧客との関係強化
- 新規顧客の獲得
- ファン化
- 顧客育成
- 販売フローの自動化
- 資料請求
- アップセル・クロスセルの提案
- イベント・セミナーへの参加
など、最後のメールを送信した後に、達成したい目標を決めます。
売上のアップや資料請求などのわかりやすいコンバージョンもあれば、顧客との関係強化、ファン化、顧客育成などといった、やや抽象的な目的もあります。
達成したい目標については、1つではなく、「顧客満足度の向上とアップセル・クロスセルも狙いたい」といったように、目標を組み合わせたケースもあるかと思います。
ユーザーに期待する行動を具体的にイメージをすることができれば、それぞれのコンテンツの意味も理解することができるようになります。
カスタマージャーニーマップを作る
カスタマージャーニーとは、直訳すると「顧客の旅」という意味で、ターゲットがどのように商品やサービスに出会って、そこから情報を得て購入や契約に至るまでの道筋のことで、その道筋をイメージし、描いて可視化することや、その概念を意味します。
そして、その描いて可視化し、図式したものがカスタマージャーニーマップになります。
カスタマージャーニーマップの簡単な作成手順としては、以下のようで、作る際はペルソナ設定から始めていきます。
- ペルソナ設定
- フェーズ定義
- ペルソナの行動・心理の書き込み
- 対応施策(接触コンテンツやメディアなど)の書き込み
- 不足施策の把握とTODOリストの作成
- 改善・追記(3~5は適宜見直す・繰り返す)
このような手順で進め、カスタマージャーニーマップは作って終わりではなく、顧客の心理が変わったら編集をしたり、施策を追加したり、常に最新版の状態を維持していくものになりるので、3~5を繰り返し検討していきましょう。
配信する目的が決まったら、次に、ターゲットとなる見込み顧客の購買意欲が、どのように進んでいくのかを把握するために、カスタマージャーニーマップを作っていきます。
カスタマージャーニーでは、顧客がたどる体験として、
- 認知
- 興味/関心
- 情報収集
- 比較検討
- 購買
このように、購買意欲をいくつかの段階に分けて、認知や比較検討など、それぞれの段階で「見込み顧客が必要としている情報は、どのような内容のものなのか」などを考えていきましょう。
目的とターゲットごとにカスタマージャーニーマップを作っておくと、次に行うシナリオ設計で、ここでまとめた内容がベースになってくるので、シナリオ設計がしやすくなるので、しっかりと作り込むようにしましょう。
シナリオを作成する
続いて、シナリオを設計していきます。
ユーザーがお店に来店したきっかけや、今抱えている悩みなど、ひとつ前で作成したカスタマージャーニーマップをベースにして、どのタイミングでどのような情報を提供すれば次のプロセスへ進んでくれるのか、ターゲットの気持ちになってシナリオを作成していきます。
シナリオ設計では、ステップ数(何通送るか)、各ステップにおけるメールの内容(どんな情報を提供するか)、送信の間隔(いつ送るか)を決めていきます。
ステップ数や内容、送信間隔には、特に決まったルールはないので、目的を達成するために最適なシナリオを考えていきましょう。
メール送信の間隔に悩んでいるという場合には、先に、初回のメールの何日後に最終メールを送るか、いつまでに定めた目的を達成させたいかを決めましょう。
先にゴールを決目ることで、そのあいだに送るメールの内容をカスタマージャーニーマップに応じて決めていきます。
メールの文面を作成する
シナリオが出来たら、メールの作成をしていきます。
1通のメールに対して1テーマを目安にして、「関係構築」「宣伝」「クロージング」など、1テーマにするようにしましょう。
既存顧客がターゲットであるのであれば、購買活動や趣味嗜好などから、ユーザーの心に刺響くようなメッセージを見つけることができます。
顧客が、自分宛に送られてきたメールだと分かるように、本文内に「○○様」と顧客の名前を入れ込ませたりするという方法もおすすめです。
内容の質はもちろんですが、ユーザーからの信頼感を高めるためにも、見込み顧客が読みたくなるような、読みたいと思ってもらえるような言葉選びや一文の長さなどに配慮した構成で制作するようにしましょう。
相手にとって、必要としている有益な情報を分かりやすく伝えられているか、画像やリンクの挿入位置は間違っていないかという点も意識して、文章を作成していきましょう。
あまり、1つのメールに複数のテーマを盛り込んでしまうと、要点が伝わりにくくなってしまうので、売り込みすぎないようにする工夫も、する必要があり、訴求力の高いメールクリエイティブが求められます。
ステップメールの配信を設定する
そして、メールの本文・件名の作成が完了したら、作成したシナリオに沿って、配信の設定をしていきます。
配信自体には、ステップメールの配信システムサービスやMAなどを利用します。
配信サービスは無料で使えるものも多いので、あらかじめ決定しているスケジュールを基に、配信日時を設定をして、あとは予算に合わせて柔軟に活用していきましょう。
そして、設定完了後は、必ずテスト配信をするようにしましょう。
確認をする点としては、
- 設定したスケジュール通りに配信されるか
- 誤字脱字、不適切な表記はないか
- レイアウトが崩れていないか
- リンク先の確認
- PC、スマホ(iOS、Android)で正常に受信できるか
上記のような点を、テスト配信をしてしっかり確認をするようにしましょう。
受信するデバイスによっては、デザインなどが崩れてしまっていることもあるので、可能であるならば、複数の端末でテストをすることをおすすめします。
メール開封後の効果検証を実施する
ステップメールの運用は、送信して終わりではなく、メルマガと同じように、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回し続けることが大切になってきます。
運用中に、分析をしたり、改善をすることによって、商品やサービスごとの最適な配信間隔を見つけることもできます。
また、効果検証をする項目としては、
- メールの開封率
- クリック率
- 配信停止率
- 成約率
- 配信曜日
- 配信時間
などを数値化することで、コンバージョンに対する貢献度の高いメールをピックアップすることもできます。
なので、メールを送って終わりではなく、その後も目標を達成することが出来るように、分析をしたり改善をする必要があります。
また、ステップメールは運用を開始して、直後に結果が出るとは限らないので、データを集めるためにもある程度の期間を設ける必要があります。
ステップメールの作成の方法とは?メールの書き方のコツもご紹介!のまとめ
今回この記事では、【ステップメールの作成の方法とは?メールの書き方のコツもご紹介!】ということについて、ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ステップメールは、「ステップ」 という言葉の通り、あらかじめ準備しておいたメールを何回かに分けて自動的に配信をする仕組みです。
海外では、スケジュール通りに配信されるという意味合いから、「スケジュールメール(Scheduled emails)」と呼ばれたりもしています。
ステップメールの効果を最大に発揮するためには、メールの内容だけではなく、配信をする回数やどれくらいの期間で配信をするのかという頻度も考慮することが重要になります。
ステップメールを作成する際は、各ステップの繋がりや言葉の選定、一文の長さなど、すみずみまで配慮をして、ユーザーが読みやすいメールを作成しましょう。
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